ニュース 2002年10月11日 11:01 PM 更新

「iBOXサーバ」を強化――多彩な録画設定が可能に

専用サイトによる電子番組表サービスを追加し、機能を高めたHDDレコーダー「iBOXサーバ」。大手家電メーカーの製品に対抗して、コンシューマー市場に食い込めるか

 日本電算機は10月11日、家庭用HDDレコーダー「iBOXブロードメディアサーバ」(通称:iBOXサーバ)シリーズ向け電子番組表サービス「Bepg」(べグ)の提供を開始した。料金は無料。これにより、ユーザーはiBOXサーバから、オンライン上に用意された専用サイトにアクセスして、各種の録画設定を行える。

 iBOXサーバとは、VHF、UHF、CATVのチューナーを内蔵したLinuxベース(オプションでWindows OSも搭載可能)のホームネットワークサーバ。番組は、MPEG-2の2Mbps〜8Mbpsのクオリティで録画する。「is2-2」では160GバイトのHDDを搭載しており、最長160時間の録画が可能となる(ハードウェアの詳細は過去記事参照 )。


テレビの上にあるのがiBOXサーバ。サイズは349×230×130ミリ

 従来、iBOXサーバの録画機能は、「時間帯を指定」「今すぐ特定のチャンネルを録画する」など限られたものしか用意されていなかった。今回Bepgサービスが追加されたことで、出演者などの条件に応じた録画設定や、外出先から携帯電話を通しての録画が可能になるなど、ネットワーク対応HDDレコーダーとしての機能が一層強化されている。

番組情報や出演者で検索、好みの学習も

 Bepgの利用にあたっては、ユーザーは初期設定として自分の居住する地区を指定する。その地区の一週間分の番組表が表示されたら、あとは画面に表示されるポインタをリモコンで操作し、録画設定を行う。


 各番組は放送チャンネル、11のカテゴリ、84のサブジャンルなどの情報によって区分されており、ユーザーはこうしたジャンル情報、出演者情報、キーワードなどから録画したい番組を検索できる。この際、ユーザーが登録したジャンル/キーワードをもとに、iBOXサーバが判断し、1週間分の番組を自動録画する「まるごと録画」機能も用意されている。


ジャンル/キーワード設定画面

 端末側は、ユーザーが録画、再生した番組のジャンル、出演者などのデータを集積し、レーティングしてユーザーの好みを理解していく。ここで学習した内容は次週の自動録画に反映されるため、「使っていくうちに、よりよいサポーターになる」(日本電算機)。

 番組情報は当日の朝、最新のものに更新される。もっとも、当日それ以降は、リアルタイムな更新はなされないため、たとえば野球中継などが延長した場合は録画時間がずれてしまう。「これに対応しようとすると、常時(サーバ側で番組情報を管理する)人間が待機していないといけない。この点は検討課題」(日本電算機)という。


現在放送中の番組を視聴しながら(右下)、録画設定することも可能

差別化ポイントは「アプリケーション」

 日本電算機の石井孝利社長は、Bepgサービスを追加したiBOXサーバの競合相手として、各大手家電メーカーのホームネットワークサーバを想定する。特にソニーが11月に市場投入予定のネットワーク家電「COCOON」(記事参照)とは、“ユーザーの好みを学習する”といったうたい文句からして、極めて似ている。

 石井社長は差別化要因として挙げるのは、“アプリケーション開発”だ。「日本電算機はもともとコンピュータ会社。端末は800MHzのCPUを積んでおり、その上にさまざまなアプリケーションを乗せやすい」という。

 同社は、番組検索の際に重要となる“連想単語方式”(単語同士の意味の近さを判断する)や“形態素解析”(文章を単語単位に分割して意味を判断する)といった技術に関して、基本となるエンジンを既に開発済み。今後DB構築などを通して、こういったアプリケーションレベルでの性能強化に努めるという。

 石井社長はまた、Bepgサービスを足がかりとして「ブロードメディア・ポータル・サイト」の展開をうたう。具体的には、オンライン上で番組への意見や感想などを視聴者同士でチャットし合える場を設けて、そこでネットコミュニティを構築したい考え。ほかにも、ユーザーの視聴履歴を統計的に処理して、調査データとしてビジネスに利用できないか構想を練っているという。

 「こうした事業をビジネスとして成り立たせて、無料サービスであるBepgの原資にしたい」(石井氏)。

 iBOXサーバシリーズは、7月22日の予約販売開始以来、既に事業者などを対象に1000台以上を出荷している。明日、12日土曜日からは、製品がラオックスほか各量販店でコンシューマー向けにも披露されるという。

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[杉浦正武, ITmedia]

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