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― | 現行料金 | 改正モデル算定値 |
GC接続 | 4.50円 | 4.37円 |
ZC接続 | 4.78円 | 5.36円 |
これを見ると、GC接続料こそ若干下がっているものの、ZC接続料が値上げとなっているのに気付く。ZC接続といえば、事業者とNTT網との接続ポイントを少なく抑えられるのが利点。平成電電やメディアといった、マイライン後発事業者に多く採用されている。当然、そうした事業者にとっては、今回の値上げは打撃になる。
ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCは17日、「海外と比較しても、ZC接続料は高い」と批判するコメントを発表。接続料の値上げは、消費者の利益を著しく損なうとした。
上記の接続料は、東西地域会社で“均一”なものとして設定された。昨年9月の情報通信審議会の答申では、「東西別料金」が検討されていたが、これを覆したことになる。
NTT東西の均一料金に関しては、2月12日に一部の消費者団体および学識経験者から、東西別料金を求める声明が、総務大臣宛に提出されている。一方で、地方公共団体および経済団体を中心に、東西均一料金を求める要望書も、総務大臣に提出されており、議論が続いている。
改正案では、東西別料金にした場合、エンドユーザーレベルで生じる価格差が大きすぎると判断。「電話サービスが国民にとって不可欠な、基礎的な通信手段であることから、(中略)接続料についても東西均一とすべき」との見方を発表している。
仮に東西別料金にした場合の、LRICベースによる接続料試算結果(3分あたり)― | NTT東日本 | NTT西日本 |
GC接続 | 3.59円 | 4.75円 |
ZC接続 | 4.57円 | 5.95円 |
改正案では、接続料が実態に合わない場合に、後で行われるべき精算のあり方にも言及している。
今回示された接続料は、2001年度下期と2002年度上期のトラフィックを通年化した「実績トラフィック」を用いて算定されている。しかしこの実績トラフィックと、現実のトラフィックが大幅に乖離した場合、なんらかのかたちで精算する必要があるとして、そのスキームが検討されてきた。
改正案によると、精算の“発動要件”は、両トラフィックが±15%を超えて乖離した場合。総務省のページに公開されている計算式に従って、精算額が決定されると、附則に規定された。
情報通信審議会は今後、改正案に対して3月14日まで意見募集を行う予定。その後、調査審議を行い、総務大臣に答申を行う。
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