リビング+:ニュース 2003/04/09 21:18:00 更新


続・青山で“ITホーム”と“次世代カー”を体験

機械産業記念事業財団は4月9日、展示イベント「TEPIA第15回展示〜次世代カーとITホーム〜日本発 エコ&ユビキタス技術〜PART III」を開始した。新規出品を中心にPhoto Reportで紹介しよう

 財団法人機械産業記念事業財団(TEPIA)は4月9日、展示イベント「TEPIA第15回展示〜次世代カーとITホーム〜日本発 エコ&ユビキタス技術〜PART III」を開始した。昨年9月に開始した同イベントを締めくくるPART IIIは、これまでのPART IおよびPART IIで来場者の関心が高かった燃料電池やセキュリティなどの分野を掘り下げた内容になっている。新規出品を中心にPhoto Reportで紹介しよう。

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入り口では米Evolution Roboticsの「ER-1」がお出迎え。TEPIA展示は“日本発”がテーマのはずだが、細かいことは気にしないほうがいい。ER-1の視覚認識機能を活かした「じゃんけんゲーム」が体験できる
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左はPFUの「MARON-1」。右は東芝が2002年10月に発売した三葉虫型お掃除ロボット「トリロバイト」。トリロバイトはスウェーデンのElectroluxが開発したものだが、やはり細かいことは気にしないように
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都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電気と熱をつくるコージェネレーションシステム。窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の発生が少ないクリーンなエネルギー源として注目されている。東京ガスが2004年度の市場投入を目指して開発中
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武蔵工業大学水素エネルギー研究センターが開発した水素自動車「武蔵8号」。100Lの液体水素をタンクに貯蔵し、気化したのちにエンジンに供給する仕組み。エンジンは3Lディーゼルエンジンを改修したもので、火花点火方式、圧縮比13.5:1で100psを発生。フェアレディZとしては非力だが、元になったディーゼルエンジンと同等の出力を実現した。排気は窒素と水、若干のNOxだけで、二酸化炭素の発生はゼロ
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“自動車向けフライトレコーダー”ことデータ・テックの「DVR」。加速度センサーと一緒に自動車に設置し、急ブレーキや急ハンドルを検知すると前後30秒(1分間)の映像を記録する。既に実用化されており、例えばオリックスレンタカーではDVRに記録が残らなかった(つまり安全運転の)利用者に対してキャッシュバックを行うなどしている。また、長距離トラックに接続して乱暴運転の抑止効果を狙うといった用途も検討中
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DVRのデモンストレーション。旭川市内を走っていて「鹿が飛び出して急ブレーキ」という状況を再現している。加速度センサーが、ブレーキによる前後Gおよび横Gを記録。地図や動画と合わせて表示することも可能だ
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ホンダの研究所で衝突実験に使われていたというダミー人形。体のあちこちに傷があり、かなり痛々しい。ドライバーなら、思わず「ご苦労様」と頭を下げたくなること請け合い
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独立行政法人産業技術総合研究所の「CoBIT」(Compact Battery-less Information Terminal)も展示。イヤホン部の太陽電池に光が当たって発電するため、電源が要らない。そのうえ、発光側(LED)が音の波形を光の強弱に変換し、それを太陽電池で受光するため、音声を聞くことができる。既に「ドラえもん展」など展示会の説明用途に使われているという
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自動給餌機の展示は、アルファ・オメガソフトの「iSeePet」になった。携帯電話やPCを使い、室内の画像をみながらペットに餌をやることが可能。サテライト会場の「TEPIA デジタル・プラザ」(江東区青海)と結び、動作デモンストレーションを行っている
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大日本印刷のICタグ実装パッケージサービス「DIVIPS」。ICタグを商品に埋め込むことで、バーコードより多くの情報を瞬時にやり取りできる。実装が進めば、スーパーのレジでいちいち商品のバーコードを読みとる必要もなくなるだろう。買い物カゴごとレジを通り抜けるだけで合計金額を算出できる。また、ICタグを読み込める電子レンジが登場すれば、調理時間などを設定する必要もなくなるという
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アイフェイズの「非接触型IC認証ロックシステム」。カードやキーホルダーにICを埋め込んでおけば、鍵穴のない鍵が実現する。ロックは電磁式で、PCを使って入退室管理や複数ロックの制御も可能。一般家庭のほか、オフィスビルなどでも導入が進みそうだ
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オムロンの「顔認識年代・性別推定ソフトウェア」。顔画像から性別や年代(幼年・青少年・青壮年・高年の4段階)を推定するソフトだ。骨格や顔の陰影などにより、性別は約95%、年代は85%程度の確率で推定可能という。デパートやコンビニの店頭に設置し、マーケティングデータとして活用できる
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推定結果。アテンダントのお姉さんは10代らしい。女心を理解する機能も実装済み??

 TEPIA第15回展示の会場は、港区北青山2丁目の「TEPIAプラザ」(機械産業記念館)。入場は無料だ。会期は4月9日〜7月25日。なお、日曜日は休館日となっている。

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関連リンク
▼機械産業記念事業財団

[芹澤隆徳,ITmedia]



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