リビング+:特集 2003/04/11 23:59:00 更新

特集:生活に役立つネットワーク
進学先は「ブロードバンド」 〜武蔵野大学 (2/2)


 山田氏は、通信教育のメインとなるユーザーはやはり、社会人経験者だと話す。ある程度の学歴があるケースが多く、短大卒、専門大学卒、大卒といったユーザーが目に付くという。

 1年次入学ではなく、共通科目の学習をスキップする“3年次編入”を選択するユーザーが多いのも特徴だ。「昨年は3年次編入者を600人で募集したが、1000人以上の応募があった。今年は枠を1000人まで拡大したが、応募者はこれを上回っている状況だ」(山田氏)。

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 通信教育部で履修できるのは、主に心理学となる。その内容を見ると、「産業・臨床心理学」や「カウンセリング」といった内容が並んでいる。企業の人間も、実生活で応用できるものが多いという。

 山田氏は、利用者の反応も上々だと話す。実際、新年度の入学者を募集する場である“進学相談会”では、この通信教育を後輩に薦めたいというユーザーも名乗り出てくれたという。

 地域単位のオフ会なども、自然発生的に行われているようす。同大学と全く関連のない、ネット上の掲示板などを見ても、同サービスの受講者が好意的な書き込みを寄せているケースが目立つ、とした。

構内にホットスポットも

 武蔵野大学ではほかにも、ブロードバンドを授業に積極的に取り入れていく考え。今年の4月からは、学内にホットスポットを設置して、一般の通学生に利用してもらう予定だ。

 この取り組みは、NTTコミュニケーションズと提携して進めているもの(記事参照)。学生ホールや食堂など、敷地内の6カ所にホットスポットを設置する。「これにより、キャンパスのほぼ全域を無線でカバーできる」(山田氏)。

 全学生には、ノートPCを購入することを推奨するほか、20台ほど備え付けの無線LAN内蔵PCを用意して、これを貸与する。今後は、フィールドワークなどにも活用を考えているという。

 生活のさまざまな場所で活躍するネットワーク。もちろん、それを使いこなすユーザーが増えることもまた、ブロードバンドのさらなる発展には不可欠だ。(特集終)

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[杉浦正武,ITmedia]



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