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2003/05/08 20:07:00 更新 |
KDDI、秋以降「FTTH+STB」で放送サービス開始
KDDIは2003年度第3四半期から、FTTHを利用した放送サービスを開始する。STBを利用して、DVDクオリティのコンテンツを伝送する予定。まずは集合住宅をターゲットにするという
KDDIは、FTTHとSTBを組み合わせてIPベースの放送サービスを開始する。開始時期は、今年度第3四半期になる予定。5月8日の決算発表の席で明らかにされた。
KDDIの小野寺正社長。「(Yahoo! BBの)BBケーブルTVと似たようなサービスだ」
KDDIは既に、全国約2万Kmの光ファイバー網を敷設している。ここに複数のコンテンツサーバを設置し、CDN(用語参照)を構築する予定。アクセス回線にもFTTHを利用するため、バックボーンから加入者宅に設置されたSTBまで、オール光の配信ネットワークとなる。
現在、コンテンツアグリゲータと交渉を進めている段階。詳細は明らかにされなかったが、DVDクオリティのコンテンツがパッケージで提供されるという。料金は未定だが、「月々1万円も払うユーザーは、いないのではないか」(KDDI)。なお、地上波のサイマル放送は行われない見込みだ。
当初は大都市を中心にサービスを提供し、その後、全国展開する。個人向けサービスというよりは、主に集合住宅向けを想定しているようだ。同社はサービス実現に向け、今後5年間で1200億円の投資を行うという。「2007年度末には、300万世帯の契約、売上2500億円を目指す」(KDDI)。
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[杉浦正武,ITmedia]