リビング+:ニュース 2003/06/26 17:11:00 更新


ADSLの“最大速度”表示やめます〜ニフティ

ニフティは、ADSLの最大速度表示に代え、「ADSLライトコース」「ADSLスタンダードコース」といったサービス名称を採用する方針を固めた。大手ISPが最大速度表示を排除する方向性を打ち出したことで、ADSLの広告活動のあり方に一石を投じることになりそうだ。

 大手ISPの一画が、ADSLの最大速度表示を取りやめる方針を固めた。ニフティは、現在の「ADSL12M」「ADSL1M」といったコース名の表示に代え、「ADSLライトコース」「ADSLスタンダードコース」といった名称を採用する見通し。ADSLは広告上の表記と実際の回線速度が乖離するケースも多く、そうしたユーザーの不満解消につなげる狙いがある。

 「コース名称は最終決定ではないものの、少なくとも、最大××Mbpsといった表記は止める」(ニフティ)。これは、NTT収容局との距離などに伝送速度が左右されやすいADSLに対して、ユーザーから「スピードが出ない」といった問い合わせが多かったため。今年5月の事業方針説明会でニフティの古河建純社長は、「これまで、1.5Mbps、8Mbps、12Mbpsと技術が進歩する中で、サービスメニューが複雑化してしまった。ユーザーの問い合わせも多く、反省している」と語っていた(5月の記事を参照)。同社によると、この時には既にサービス名称の変更を検討していたという。

 表記の変更は、20Mbps超サービスの料金などが明確になった段階で改めて発表される予定だ。最大24Mbpsあるいは26Mbpsの“20Mbps超”サービスは、一括して「ADSLハイスピードコース」となる見通し。その後は、加入受け付け前に距離と伝送速度の目安となるグラフなどを提示し、「一般的にどの程度(ADSL信号が)減衰するのかをユーザーに分かりやすい形で告知し、納得した上でコースを選択してもらう」としている。事前におおよその回線速度を示すことが他社と競合する上では不利になることも予想されるが、最終的には顧客満足度の向上につながると見ている。

 ADSLの最大速度表示は、以前から議論の対象となっていた。ブロードバンド先進国といわれる韓国では、回線速度表示が“過剰にユーザーの期待を煽る”という理由で2000年に禁じられた(記事参照)。また、日本でも6月25日に公正取引委員会がブロードバンドサービスにおける広告の実態調査結果をまとめたが、その中でISPなどの広告が「常に最大通信速度でサービスが受けられるかのように記載している」と指摘。業界団体に対して表示適正化を要請するとともに、ガイドラインを示している。

 ニフティの決定は、公正取引員会の動きに連動したものではないという。しかし、大手ISPの一画が最大速度表示を排除する方向性を打ち出したことで、ADSLの広告活動のあり方に一石を投じることになりそうだ。

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関連リンク
▼ニフティ
▼インターネット接続サービスの取引に係る広告表示の実態調査及び「消費者向け電子商取引における表示についての景品表示法上の問題点と留意事項」の一部改訂(原案)の公表について(公正取引委員会、PDF)

[芹澤隆徳,ITmedia]



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