リビング＋：“自販機のホットスポット化計画”とは

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2003/07/16 23:59:00 更新

　「WIRELESS JAPAN 2003」会場で、自販機を見つけた。よく見ると、中には無線LANカードを搭載している。

自販機の空洞部に、無線LANカードを積んだルータが設置されている

　この展示を行っているのは、自販機やガソリンスタンド、駐車場などにホットスポットを整備し“テレマティクス環境”の構築を提唱する、モバイルキャスト。通信モジュールを組み込んだ車載端末と組み合わせることで、車内ユーザーに向けたリッチコンテンツの配信を想定しているという。

　具体的には、ドライバーサポート情報や、音楽・映像などの配信サービス、周辺エリア情報などを提供する。ホットスポットが持つ位置情報と連動させれば、緊急時のネットワーク形成も可能になるという。

既に、情報サイトのインタフェースも用意されている。サイトは各社がカスタマイズ可能だ

　同社によれば、現在は複数の飲料メーカーと話し合いを行っている段階。説明員は「商用化の予定はある」と話すが、「実現は2005年になるのでは……」。現在は、実験を行っている段階だという。

　同社のブースでは、CDMA2000 1xとIEEE 802.11gに両対応した車載通信モジュールを見ることができる。エリアによって、無線LANによる高速通信と狭域無線を切り替えて使うという。

　当初は、このルータをユーザーが購入して取り付けることを想定しているという。価格は、現時点では未定。年内にまず商用車向けに販売し、来年春にもコンシューマ向けに提供する考えだ。「将来的には、車が工場出荷時には既に搭載しているようにしたい」（説明員）。

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[杉浦正武，ITmedia]

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