リビング+:ニュース 2003/09/11 21:01:00 更新


“最薄デジカメ”から“MPEG-2ビデオカメラ”まで〜「D-snap」の進化と分化

「こいつ、クセモノ。」〜浜崎あゆみのCMでお馴染みの「D-snap」が大きくリニューアル。4機種11モデルに増殖したクセモノは、それぞれに特徴のある“モバイルAVデバイス”へと進化している。

 「こいつ、クセモノ。」〜浜崎あゆみのTVCMでお馴染みの「D-snap」が大きくリニューアルした。松下電器産業は9月1日、“SDマルチカメラ”D-snapシリーズの3代目となる4機種11モデルを発表。世界最薄のスリムデジカメから、SDメモリカード使用のMPEG-2ビデオカメラまでを揃え、10月10日より順次発売する。東京・有明のパナソニックセンターで行われた記者発表会には、CMキャラクターに決定している浜崎あゆみさんも駆けつけ、華を添えた。

 D-snapは、SDメモリカードを記録メディアとする「モバイルAV機器」という位置づけだ。デジタルカメラ機能を基本にしつつ、MPEG4動画の撮影&再生機能やMP3再生機能など複数のデジタル機器を1台で代替できるコンセプチュアルな製品として注目を集めている。もっとも、昨年の出荷台数は「国内で約5万台。北米での人気は高く、日本の5〜6倍は売れた」という状況で、むしろ海外での評価が高い傾向にあるという。

 そこで松下では、新機種の投入と同時にロゴも一新し、これまで国内だけで使われていた「D-snap」という名称をグローバルなサブブランドとして訴求する構えだ。これはデジタルカメラの「LUMIX」やHDD&DVDレコーダー「DIGA」と同じアプローチであり、D-snapが既に地歩を固めたAV機器たちと同等の重みを持つ戦略商品に位置づけられたことを示している。

 パナソニックマーケティング本部の牛丸俊三本部長は、「松下のデジカメやモバイルAV機器は高い評価を受けているが、それぞれに悩ましい問題を抱えている」と指摘した。たとえば、デジタルカメラやDVカムコーダー、MDプレーヤーは「毎日持ち歩けるサイズか?」、ICレコーダーは「まだ市場自体のパイが小さい」。

 これらをSDメモリカードを介して1つに集約することで、サイズや重さの問題を解決するとともに、各機能の連携も可能にするモバイルAV機器。これがD-snapブランドのコンセプトといえそうだ。「AVの楽しみを1台で持ち出し、気軽に使う。これがパナソニックの新しい提案だ」(同氏)。

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コンパクトなモバイルAV機器でも、複数持ち歩くのは大変と牛丸氏

製品ラインアップは4機種11モデル

 「SV-AS10」は、もっとも薄い部分が厚さ9.9ミリというスリムサイズながら、200万画素のCCDを搭載したデジカメだ。Motion JPEG形式の動画撮影機能(15フレーム・秒)や、AAC/WMA/MP3の3フォーマットに対応した音楽再生機能、ボイスレコーダーといった機能も備えている。

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本体カラーは7色(シルバー、ブルー、オレンジ、ホワイト、グリーン、ブラウン、レッド)。いずれも淡い印象のメタリックカラーだ

 カメラレンズは35ミリフィルム換算で35ミリ。レンズ部の回転機構を持ち、“自分撮り”も可能だ。また、付属の音楽再生用ヘッドホンリモコンをシャッターボタンとして使うこともできる。デジカメの起動時間は約1秒、毎秒3コマの連射機能も搭載している。

 音楽再生時は、バッテリーで約10時間の連続再生を実現。なお、音楽再生には、同時発売のSDアクセサリーキット「SD-Jukebox Version4 Light Edition」か、SDオーディオレコーディングソフト「SD-Jukebox Standard Edition」(オープン価格、128Mバイトメモリ付きで店頭予想価格は8000円程度)が必要になる。また、SDカードメモリはパッケージに付属していないため、SDカードをそれまで使っていなかったユーザーはメモリ同梱のソフトを同時購入するのが便利だ。

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レンズ部の回転機構を持ち、“自分撮り”も可能

 新しいユーザーインタフェース「ジョグボール」も特徴の1つ。本体中央に配置されたボールを回すことにより、画像再生時には画像が次々に切り替わるほか、画像の任意の位置を指定すれば最大10倍までズームアップできる。ノートPCの“トラックボール”に似た操作感だ。

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「ジョグボール」。実際に触ってみると、意外に軽く動く

毎秒30フレームのMPEG4動画を撮影

 「SV-AV50」は、QVGAサイズのMPEG4動画を毎秒30フレームで撮影できる“SDカードムービー”だ。一見、AS10と同様のスリムなきょう体だが、液晶ディスプレイを起こすと逆側からCCD部が顔を出すユニークな造り。液晶には180度の回転機構もあり、90度回せば撮影に便利なカムコーダースタイル、180度回転させて閉じれば動画の視聴に適したフラットな液晶TVスタイルに早変わりする(写真参照)。

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閉じた状態

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液晶ディスプレイを起こすと、シーソーのように逆側からCCD部が顔を出す

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90度回せば撮影に便利なカムコーダースタイル

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フラットな液晶TVスタイルに。その名も“変身スリムSDカードムービー”

 フレームレートが従来機種の倍に向上したため、動きの激しい動画でも滑らかな画質で視聴できるという。もちろん、従来モデルと同様、「DIGA」で録画したMPEG-4動画の再生も可能だが、外部入出力端子付きの「USBクレードル」に立てて置けば、ビデオデッキなどに接続して直接MPEG4録画も可能だ。逆に、撮影した動画をTVに出力して多人数で楽しむこともできる。

 そのほか、200万画素CCDのスチルカメラ機能やAAC/MP3対応の音楽再生、ボイスメモも機能も搭載した。音楽再生時のバッテリー寿命は約2.5時間だ。

 一方、「SV-AV35」は、D-snapの従来モデル「AV-AV30」を踏襲したデザインの“パームトップムービー”だ。基本的にSV-AV50と同じ機能を持つが、「バッテリーがスタミナになっている」という違いがある。たとえば、音楽の連続再生時間は約5時間と、SV-AV50のほぼ倍だ。

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「SV-AV35」は、従来モデル「AV-AV30」のデザインを踏襲

世界初のMPEG2&メモリ使用ビデオカメラ

 従来モデルのコンセプトを引き継いだ正常進化版といえるSV-AV50/AV35に対し、「SV-AV100」はチャレンジングな新ラインアップとなった。33.2(幅)×89.8(高さ)×64.9(奥行き)ミリのカードサイズながら、MPEG2/4エンコーダーを内蔵し、SDカードメモリに動画を記録できるムービーカメラだ。

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本体サイズは33.2(幅)×89.8(高さ)×64.9(奥行き)ミリ。カラーはシルバーとブラックの2色が用意されている

 CCDの有効画素数は34万。体積は約156cc、重量が156グラムという小型・軽量のきょう体に光学10倍ズームレンズを備え、デジタルカメラの「FZ-1/2」で好評だった電子式手ぶれ補正機能も搭載している。クレードルにはAV入出力端子を備え、直接録画も可能だ。

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背面にカメラ操作部が集まっている

 MPEG2録画モードは、352×480ピクセル/30fpsの「ノーマル」モードと、704×480ピクセル/30fpsの「ファイン」モード。ビットレートはファインモードで約4Mbpsとなる。512MバイトのSDメモリカードを使用した場合、ファインモードで約10分、ノーマルモードでは約20分の録画可能だ。なお、ファインモードは128Mバイト以下のメモリカードに対応していない。

 撮影時間がネックになりそうだが、SV-AV100はMPEG4録画モードも持っているため、長時間撮影が必要なときはMPEG4、高画質撮影時はMPEG2と使い分けることができる。なお、MPEG4録画時は、もっとも画質の高い「スーパーファイン」でもQVGAサイズ・毎秒15フレームとなる。

 価格は全機種ともオープンプライス。店頭では、SV-AS10が3万円前後、SV-AV50は4万円前後、SV-AV35が4万3000円前後、SV-AV100は10万円前後で販売される見込みだ。

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CMキャラクターに再抜擢された浜崎あゆみさんは、秋の装いで登場

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ブルーのSV-AS10がお気に入り。「気分がブルーだからじゃないですよ」としっかり笑いをとるあたり、意外とクセモノ?

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[芹澤隆徳,ITmedia]



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