リビング+:ニュース 2003/10/24 22:55:00 更新

A&Vフェスタ2003
“1ビットオーディオ”がネットラジオを変える?

原音に忠実でクリアなサウンドを実現する1ビットオーディオ。早稲田大学とアットネットホームは、この1ビットオーディオの音楽ソースを直接ブロードバンド配信する新しいネットラジオを実験を行う。

 「A&Vフェスタ2003」の「1ビットオーディオコンソーシアム」ブースでは、高音質の1ビットオーディオ信号をストリーミング配信する実験「アーティストダイレクト」の概要を紹介していた。これは、アットネットホームと早稲田大学が共同で進めているもので、早大本庄キャンパスのネットワークを使ったフィールド実験も予定しているという。

 “1ビット”という響きはなんとなく狭帯域を連想させるが、今回は意味が違う。1ビットオーディオとは、早稲田大学の山芳男教授が提唱し、研究開発が進められてきた「高速標本化1ビット符号化」方式のこと。量子化ビット数は“1ビット”(2値)しか持たないが、サンプリング周波数を高くすることで広いダイナミックレンジを確保するデジタルオーディオの符号化技術だ。

 たとえば、シャープが製品化している1ビットデジタルアンプでは、CDの64倍に相当する“1秒間に約280万回(2.8MHz)”という超高速サンプリングにより、音の分解能を向上させている。従来のマルチビット信号処理と比較して、情報の間引きや補完といった音質処理がないため、より原音に近い音になるという(記事参照)。 また1ビットオーディオは、SACD(スーパーオーディオCD)の符号化技術として知られている。

 音源の収録/再生において原音に忠実でクリアなサウンドを実現する1ビットオーディオだが、同コンソーシアムによると、ネットワークによる高効率データ伝送にも適した符号化方式だという。「1ビット信号を直接配信すると、すべて同じ“重み”を持つデータを配信できる。これにより、伝送の過程で誤りが発生しても、データの補完が容易になる」(説明員)。この特性を利用して、高品位なインターネット放送を実現しようとする試みが「アーティストダイレクト」だ。

 アーティストダイレクトのコンセプトは、原音に近い音質のストリーミング放送により、アーティストとリスナーの距離を縮めるというもの。展示されていたサン電子のインターネットラジオ端末「BiBio」は、まだ改造されていないノーマル状態だったが、説明員は「このくらい気軽に利用できる端末にしたい」と話していた。

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展示機はサン電子の「BiBio」

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関連リンク
▼1ビットオーディオコンソーシアム
▼アットネットホーム

[芹澤隆徳,ITmedia]



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