リビング+:ニュース 2003/11/07 20:19:00 更新


ADSLユーザーの半数以上「回線変えたい」〜gooリサーチ

gooリサーチのアンケート調査によると、ADSLの成長が鈍化傾向にある一方、FTTHが牽引役になっていることがわかった。また、ADSLユーザーの半分以上は、回線の変更を希望しているという

 「gooリサーチ」を共同運営する三菱総合研究所とNTT-Xは、7〜8月に実施した第4回「ブロードバンド利用状況についてのアンケート」の結果を発表した。回線種別のシェアでは、ADSLの伸び方が鈍化した一方、FTTHが牽引役になっていることがわかった。

 gooでは、およそ半年に1度のペースでアンケートを実施しており、今回は今年2月に続き4回目となる。有効回答数は3万176人。調査対象は、一般インターネット・ユーザーおよびgooリサーチの登録モニターで、男女構成は男性46.2%、女性53.8%だった。

 このうち自宅にインターネット接続環境を持つ人は全体の98%で、常時接続インフラの利用比率は、この一年弱で76.2%から87%へ増加したという。回線の種類別では、やはり最も多いのはADSLの67.9%、FTTHも4.7%から7.4%と着実に増加している。

 第2回第3回第4回
常時接続利用者76.2%84.4%87%
光ファイバー2.9%4.7%7.4%
ADSL59.7%66.2%67.9%
CATV21%18.4%17.1%
フレッツISDN14.2%8.9%5.9%
FTTHの回線事業者別シェアでは、第1回調査から、NTT東西地域会社がトップを堅持しており、そのシェアはさらに増加傾向にある。第2回は42.9%、第3回で過半数を超える51.7%に、そして今回は56.3%が「Bフレッツ」ユーザーだった

 しかし、シェアの伸び率でみるとADSLは鈍化傾向にあり(66.2%から67.9%へ)、代わりに牽引役となっているのがFTTHという図式だ。CATVはむしろシェアを減らしている。また、現在利用している回線と切り替え意向をクロス集計してみると、ADSL利用者の半数以上となる51.4%が、光ファイバーやより高速なADSLなどへの切り替えを考えていることがわかったという。

 一方、ブロードバンド回線へ移行したいというナローバンドユーザーは減少傾向にあるようだ。第2回調査から第3回調査にかけては、「既に切り替えを申し込み・予約済み」など具体的に切り替えを検討している人が51.1%から54.1%へと増加していたが、今回は47.7%と減少。さらに、前回までは10%台だった「切り替えを考えていない」という人が13.1%にまで増えた。全体を通してみると、ADSLユーザーを中心に“より高速な回線”を求める層と、“ナローバンドでも十分”など現状に満足している層の二極化傾向にあることがうかがえる。

 なお、FTTH利用者が「導入前に使っていた接続回線の種類」を尋ねたところ、ADSLが32%と最も多く、それにISDNの28.7%、アナログ電話回線の22.9%が続いた。実に51.6%ものユーザーが、ナローバンド環境からいきなり光ファイバーへ移行したことがわかる。

IP電話だけを使う人が増加?

 第2回調査から始めたIP電話の認知度調査では、前回の81.3%から86.2%に上昇し、利用経験も前回の21.5%から24.9%へと着実に増加している。さらに、現在IP電話を常用している人(4517人)のうち、41.2%が電話としては「IP電話だけを使っている」と回答しており、「従来電話からIP電話への代替を示唆している」。

 ただ、利用しているIP電話はヤフーBBの「BBフォン」が、78.2%と大多数を占めており、実際には固定電話とIP電話を併用していることが予想される。「発信はIP電話だけという人、あるいは着信に固定電話を使っていることを知らない人など、いくつかのパターンはあるだろう。回答は自発的な選択によるもの」(同社)。

関連記事
▼FTTHユーザーの4割「ファイル交換したい」 〜gooリサーチ
▼「8Mbps超ユーザー」全体の2割超える 〜gooリサーチ
▼FTTHの利用実態は? 〜3割は速度に不満も
▼ブロードバンド切り替え時には半分がISPを切り替えていた――gooリサーチ

関連リンク
▼ニュースリリース(gooリサーチ)

[芹澤隆徳,ITmedia]



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!