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2003/11/21 23:59:00 更新 |
映画をP2P配信する「ポイントムービー」オープン
ポインテージは、映像コンテンツ配信サイト「ポイントムービー」をオープンした。月額1000円で見放題となるほか、1本300円のオンデマンド配信も行う。コンテンツはストリーミング配信、ダウンロード配信のほかに、P2P配信も考えているようだ。
ポインテージは11月21日、映像コンテンツ配信サイト「ポイントムービー」をオープンした。月額1000円で見放題となるほか、1本300円程度のオンデマンド配信も行う。コンテンツはストリーミング配信、ダウンロード配信するほか、ダウンロードコンテンツのP2P配信も考えているようだ。
ポイントムービーのトップページ。まず、サイトの利用法ガイドが展開される
シネマパラダイスと提携しており、「極道聖戦ジハード」「おとこ喰い」「許されざる者」など、同社の提供する約200の邦画作品を配信する。また、今後はアニメコンテンツや、洋画なども追加される予定。年度内には、500コンテンツが揃う見込みだ。
ポインテージは、電力系FTTHサービスユーザーを対象とした映像ポータル、「Fiber TV」のコンテンツアグリゲーションを手がける企業(記事参照)。また、各種“ポイント”を伴うマーケティング活動も手がける。ポイントムービーでは、こうした経験を活かし、オンライン上で流通する同社のポイントを、決済手段として使用することもできる。
ポインテージの榊原悠社長
映像サイトをオープンするにあたり、沖電気工業と提携して、コンテンツ管理などを含むプラットフォームの提供を受けている。また、KDDIとも提携して、課金システム、DRM技術の提供を受けているという。
ほかに、バリューコマースと提携することで、個人サイトを絡めたサイト告知も行う。バリューコマースは、個人サイトやeメールマガジンなど、10万を超えるネット媒体と、広告クライアントとの橋渡しをする企業。具体的には、クライアントの“広告リクエスト”を受け、特定の報酬条件の下でバナー広告を掲載する媒体を募集する。今回、ポイントムービーもこの手法によって広く周知される予定だ。
P2P配信を視野に
ポイントムービーでは、コンテンツは大きく2種類の方法で配信される。ストリーミングと、ダウンロードだ。
ストリーミングでは、エムティーアイの動画配信技術を採用し、「従来のストリーミングをしのぐ画質を実現した」(同社)。また、KDDIのDRM技術を採用して、コンテンツのダウンロードを認めている。
同社はさらに、このダウンロードしたコンテンツを、P2Pで流通させることも考えている。ユーザーの手元にある映像ファイルは、Windows Media PlayerのDRM技術によって暗号化されたもの。これを解除するためのライセンスを、ポイントムービーのサイトで発行してもらう方式だ。したがって、暗号化されたコンテンツ自体は、P2Pで自由に交換してもらってかまわないという。
同社はこうした流通方法を、「超流通」と名付ける。ユーザー間で、ファイルが活発に交換されることを期待するとした。
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[杉浦正武,ITmedia]