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2003/11/25 20:57:00 更新 |
アッカ、1月下旬に40Mbpsサービスを開始〜上り3Mbpsは来春に
アッカ・ネットワークスは11月25日、Quad Spectrum技術を採用した下り40MbpsのADSLサービスを2004年1月下旬より提供する。上り速度は3Mbpsとなる予定だが、当初は1Mbpsで提供し、後でファームウェアバージョンアップにより上り増速を実現する計画。
アッカ・ネットワークスは11月25日、Quad Spectrum技術を採用した下り40MbpsのADSLサービスを2004年1月下旬より提供すると発表した。同社のサービスは、上り速度も3Mbpsへ高速化する点が特徴。ただし、スペクトル管理適合性の確認作業などが残されているため、当初は1Mbpsでスタートし、後でファームウェアバージョンアップにより上り増速を実現する予定だ。
アッカの「40Mbpsサービス」では、現在提供中の「26Mbpsサービス」をベースとしながら、使用する周波数帯域を上限3.7Mbpsに拡大することで下り速度をアップ。Annex Iフルオーバーラップとエコーキャンセラー技術など同社独自の技術も引き続き使用する。
アッカでは、1月下旬からサービスを開始する予定。新規ユーザーの開通作業開始と同時に、既存ユーザーのサービス変更も実施するとしている。提供エリアは、現在の全サービスエリアにあたる47都道府県870局。設備の準備が整ったNTT収容局から順次提供を開始し、2004年2月末までには全局をカバーする計画だ。接続料金やモデムレンタル料は未定だが「年内には改めて発表する見通し」(同社)。
既に、イー・アクセスやNTT東日本が下り40Mbpsサービスを発表しているが、アッカの場合は上り3Mbpsを前提とした点が新しい(同日、ソフトバンクBBも上り3Mbpsのサービスを発表した、別記事を参照)。上りの増速は各社が検討を進めているものだが、先週行われた情報通信技術委員会(TTC)DSL専門委員会スペクトル管理サブワーキンググループの会合では“FBM方式への干渉が大きい”ことが問題となり、各社は事業者間協議を通じて線路長の制限や事後対策を検討する予定だ(別記事を参照)。
このため、上り最大3Mbpsの提供は、スペクトラム管理適合性が確認された後になるが、アッカでは「ADSLモデムとNTT収容局内設備のファームウェアをバージョンアップするだけで、上り高速化を実現するためのハードウェアを開発している。2004年春頃を目標に、上り3Mbpsを追加料金なしで提供する予定だ」と話している。
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アッカ・ネットワークス
[芹澤隆徳,ITmedia]