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テレビは1人に1台の時代――台湾発「ハンスプリー」の信念
六本木の新名所に満を持して登場
ハンスプリー 東京ミッドタウン店

 去る3月30日にオープンした東京ミッドタウン。名だたるインテリアショップが立ち並ぶガレリア3階に、液晶テレビの専門店「ハンスプリー」がある。ハンスプリーは、台湾のメーカーで、現在日本を含む世界10カ国で展開している。

 2006年1月にハンスプリー・ジャパンを設立。これまで、台湾以外に米国、上海、香港に開店しており、当然の使命として日本に進出してきた。

 直営2店舗のほか、国内の代理店約20社と契約。インテリアショップのほか、家電量販店でもインテリア売り場に商品が置かれている。

 商品の特徴はなんといってもそのデザイン。現在、思わず「かわいい〜」といってしまうような、動物シリーズを始め、サッカーボールをモチーフにしたスポーツシリーズ、さらにファッションやホームライフをコンセプトにした大人も喜ぶスタイルシリーズという大きく分けて3つのシリーズの商品を提供している。商品ひとつひとつには、型番以外の名称が必ず付けられており、その外観とともに愛着がもてる。

 液晶画面はリビング仕様としては少々厳しい、10インチ〜15インチの製品が中心だ。というのも、同社の考えはテレビの「パーソナルユース」。つまりひとり1台という考え方を提案している。ベッドサイドなどで見たり、同時にインテリアとして使われることが多い。

液晶テレビの“パーソナルユース”って?

 店内に入ると、42インチの画面を持つファイヤートラックが出迎えてくれる。売り物ではなく「こういったものを作っています」という広報活動の一環だ。これによって車の形をした商品が、東京ミッドタウン店の売れ筋ともなっている。

 ショップでは、液晶モニタとともに、液晶にマッチするグッズを販売し、ライフスタイルの提案を行っている。例えばカエルのデザインの商品の横に、カエルのアイテムを、革が使用されている商品の隣には革小物を並べるなどの工夫をしている。東京ミッドタウンでは、スペースの関係で難しいが、約4倍の広さを誇る横浜ベイクオーター店では、ライフスタイルまでも提案できるように、家具やライトなどほかの家電も置かれている。

ハンスプリー商品ラインナップ01

 これまで発売してきたのは140種類くらい。その中で在庫があるのは40種類くらいしかない。というのも同社の生産は、1ロットにつき1000台。それを10カ国で分けるため、1カ国100台限定販売となってしまう。しかも国内でまた分配していくため、すべての商品が限定品という感じだ。

ハンスプリー商品ラインナップ02

 同社は近くPC専用のモニタの発売を予定している。ハンスプリーブランドとしてはPC専用モニタの扱いは初めてのこと。なお、親会社のハンスターが販売しているHANNS.GブランドのPCモニタは、欧米にて大きくシェアを伸ばしているという。テレビモニタと異なり、スペックは高いが、低価格で提供。コストパフォーマンスの高い製品となっている。またシンプルながらも、デザイン性にも配慮。同社の目玉商品となる日も近い。

 一方でミッドタウン店の業種は「インテリア」ブランドとして、電話帳にも登録している。今後インテリアのブランド店として展開していくこともありうるだろう。同社は、デザイン中心の高級志向のテレビモニタと同時にPCモニタを2つを柱にしていく。

PICK UP
HANNS berlin  9万9800円
HANNS starlight 8万4800円
ハンスプリー 東京ミッドタウン店
http://www.hannspree.com/