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第122回 紅葉と色づきの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)
春の桜と並ぶ“季節もの”被写体の代表は紅葉。しかし、この紅葉も実は結構難しい。きれいに染まった紅葉を鮮やかに撮るにはどうすればよいだろうか。
もみじの色を際だたせて撮りたいなら、大事なのは背景。特に背景の色だ。背景をボカして葉を際だたせるなら、望遠で撮るべし。背景と被写体の距離があるほどボケは大きくなる。
続いて背景に何を持ってくるか。背景に他のもみじがまじると色がかぶってしまうが、違う色を持ってくると色がくっきりと出る。
さらに、背景を暗い色にすると赤がより際だつ。黒に赤は相性がいい。
このように暗い建物を背景にすると赤がより映えるのだ。
そして今回の極めつけ背景はこれ。
後ろが真っ黄色である。じつはこれ、イチョウを背景にしたもの。450ミリ相当の超望遠で狙うと背景が大きくボケてなおかつ範囲が狭くなるのでちょうど黄色で埋まるアングルが見つかったのだ。
もうちょっと引いて撮るとこんな感じ。後ろにイチョウがあるのがはっきり分かる。
同じ位置から撮っても、望遠にすればするほど背景のディテールが消えて幻想的になるのだ。
逆に広角でぐぐっと寄ると背景が大きく入った写真になる。わざともみじを構図の端っこにいれてみた。
背景が池や川だとより雰囲気が出る感じ。
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