ソニー、レンズ交換式ビデオカメラ「NEX-VG10」を発売
ソニーから「世界初」となるレンズ交換式デジタルビデオカメラ「NEX-VG10」が発売される。実売想定価格は価格は20万円前後。
ソニーは8月5日、デジタルビデオカメラ“ハンディカム”の新製品として、NEX-3/5に採用されたEマウントを利用するレンズ交換式製品「NEX-VG10」を9月10日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は20万円前後。
新製品は「AVCHD形式の家庭用デジタルビデオカメラとしては世界初」(同社)となるレンズ交換式デジタルビデオカメラで、7月には米Sonyが先行して発表していた(→米Sony、初のレンズ交換式ハンディカム「NEX-VG10」発表)。ハンディカムのブランドを冠する製品ながら、HDR-CX370Vなどのように日常やイベントの記録を主とするのではなく、映像作品づくりを指向するユーザーへ向けた製品として位置づけられている。
撮像素子は家庭用ビデオカメラとしては非常に大きなAPS-Cサイズ(約24×16ミリ)の「「Exmor APS HD CMOSセンサー」を搭載する。有効画素数は1420万画素で、16:9時の有効画素数は960万画素。大判センサーならではの低ノイズ高感度撮影が行えるほか、ボケをいかした動画撮影を楽しめる。
レンズマウントはNEX-3/5と同じ「Eマウント」で、パッケージにはNEX-3/5発表時に開発表明が行われていた11倍ズームレンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」が付属する。撮影時の画角は静止画撮影時が27〜300ミリ、動画撮影時が32.4〜360ミリ(いずれも35ミリ換算時)。手ブレ補正には「スタンダード」「アクティブ」の2モードが用意されており、アクティブ選択時には約10倍のブレ補正角度となり、歩きながらの手持ち撮影などでも強力にブレを補正する。
既存のEマウントレンズ「E16mm F2.8」「E18-55mm F3.5-5.6mm OSS」も利用できる。また、マウントアダプター「LA-EA1」を使えば、Aマウントのα用レンズを組み合わせての撮影も可能だが、その際にはオートフォーカスが利用できなくなる。
録画モードとしてはAVCHD/24Mbps/フルHDの「FX」、AVCHD/17Mbps/フルHDのの「FH」、AVCHD/9Mbps/1440×1080ピクセルの「HQ」が用意されており、記録は1920×1080ピクセル/60iで行われる(センサーからの読み出しは30p)。記録メディアはSDメモリーカードおよびメモリースティックDuoを利用する。EVFは0.43型/115.2万画素と高画素で、液晶も3型ワイド/92万画素と同じく高画素だ。
有効1420万画素センサーをフルに生かした静止画撮影機能も充実しており、撮影時には各種マニュアル操作が行えるほか、NEX-3/5と同様の「夜景モード」「人物ブレ軽減モード」、ダイナミックレンジ拡張撮影機能「DRO」などを利用できる。
上部に備えるマイクは4つのマイクを1ユニットとする「Quad Capsule Spatial Array」ステレオマイクで、光度信号処理を併用することで「HDR-CX550V」比で約2倍の指向性を持つ。録音形式はAC3、ビットレートは245kbpsだ。
本体側面にはホワイトバランス/ゲイン/露出を操作するボタンが搭載されているほかアイリス/シャッタースピード優先モードはパラメータをコントロールダイヤルで素早く操作でき、各種マニュアル撮影も快適に行える。本体サイズ(レンズ除く)は約85(幅)×約130(高さ)×約223(奥行き)ミリ、約620グラム。
パッケージには編集ソフト「Vegas Movie Stuido HD Platinum V1.0」のダウンロードクーポンが付属する。本ソフトを利用することで、動画編集のほか、音声の編集、動画ブレ軽減加工、DVD/Blu-ray Disc作成、PSP/iPod対応形式への書き出しなども行える。
オプションとしてはプラグインパワー/乾電池駆動に対応する高指向性ガンマイク「ECM-CG50」(2万4150円)や交換レンズや三脚も同時に運べるキャリングケース「LCS-VCD」(1万4175円)などが用意される。
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