今日から始める単焦点レンズ（1）――「写真力」を高める単焦点レンズ：デジイチ初心者応援（2/2 ページ）

せっかくデジタル一眼を買ったのに、いわゆる標準ズームレンズだけを使っていてはもったいないかもしれません。まずは単焦点レンズを楽しんでみましょうという話から始めましょう。

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ニコン「D5100」＆「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」

　ニコンの「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」は、デジタルカメラ専用の比較的新しい単焦点レンズで、絞り開放からコントラストが高くカチッと写るいかにも現代的なレンズです。最短撮影距離は30センチ、重さは200グラムで、手ブレ補正の付いた「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」より軽量です。

ニコン「D5100」＆「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」

最新レンズなので絞り開放でもカッチリとした描写となります F1.8 1/1600秒 ISO100

近接撮影時は背景が溶けるようなボケを演出できます F1.8 1/125秒 ISO100 露出補正+0.7

広角でも望遠でもない、日常的な風景写真は世界が止まったような見え方をします F11 1/60秒 ISO200

おとなしめな写真になりがちですが、構図を工夫すれば目線を引きつける写真になります F1.8 1/640秒 ISO100

何気ない日常も、絞りのコントロールでふわっとした写真的な風景に変化します F1.8 1/100秒 ISO100

明るいレンズなので暗所での撮影にも便利に使えます F1.8 1/60秒 ISO280

ソニー「α55」＆「DT 35mm F1.8 SAM」

　ソニーの「DT 35mm F1.8 SAM」はAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gに似たキャラクター持つレンズといえますが、ほんの少しだけ開放時に絵が甘くなります。これは悪いことではなく、むしろレンズの味となっているように思います。絞りの値によって、写真の雰囲気を変わるという特徴が身に付けば、自分の表現したいようにカメラを操作できるようになると思います。重さ170グラム、最短撮影距離23センチと軽くて寄れる楽しいレンズでもあります。