動画で見る、「NEX-7」の新UI「トライダイヤルナビ」
ソニーが先日発表したデジタルカメラ「NEX-7」に搭載されたユーザーインタフェース「トライダイヤルナビ」について、写真と動画で解説する。
ソニーが先日発表したデジタルカメラ「NEX-7」はNEXの名称から想像できるよう、既存モデル「NEX-C3」「NEX-5」と共通するボディのコンパクトさを保ちながら、有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサー(センサーサイズは23.5×15.6ミリ)やXGA解像度の有機ELファインダーなどを搭載した高級機だ。
そのNEX-7が備えるユーザーインタフェース「トライダイヤルナビ」は、上部に設けらている2つの電子ダイヤル、背面のコントロールホイールという3つのダイヤルを利用して、3つのパラメータを同時に調整できる。この3つのダイヤルはカメラを構えた状態から右手親指ですべてを操作可能な位置に配置されており、素早い操作が可能だ。
シャッターボタンの隣に設けられた「ナビゲーションボタン」を押す度に、「露出設定セット」「フォーカスセット」「ホワイトバランスセット」「Dレンジセット」「クリエイティブスタイルセット」と設定対象の項目が切り替わり、「露出設定セット」ならば絞り値/露出補正/ISO感度の3つが、2つの電子ダイヤルとコントロールホイールからダイレクトに設定できる。
「フォーカスセット」ではフォーカスエリアモード/エリア選択、「ホワイトバランスセット」ではホワイトバランスモード/色温度調整/カラーフィルター、「Dレンジセット」では露出差/露出補正/HDR・DROモード切り替え、「クリエイティブスタイルセット」では画像スタイル/コントラスト・彩度・シャープネス値変更/コントラスト・彩度・シャープネス切り替えが、それぞれ2つの電子ダイヤルとコントロールホイールに割り振られている。
各セットの順番(標準状態では露出補正セット→フォーカスセット→ホワイトバランスセット→Dレンジセット→クリエイティブスタイルセットの順番)を入れ替えるほか、切り替え対象とするセットの数も変更可能で、カスタマイズを施すことでより直感的な操作を行えるようになっている。また、デジタルフィルターの「ピクチャーエフェクト」についても、上部電子ダイヤルからエフェクト選択、オプション選択を行える。
ボディの小型化と操作性はどうしても相反する要件となる。その問題を解決するため、NEX-C3では新インタフェース「マイフォトスタイル」、NEX-5Nではタッチパネル液晶の搭載が行われた。そしてNEX-7では「トライダイヤルナビ」がその解決策として提示された。ボタンとダイヤルでの操作となるため、タッチパネルに比べると初見では操作のしにくさも感じたが、少し慣れればかえって素早い操作が可能となる。中級クラスのデジタル一眼になれた人には歓迎されそうだ。
関連記事
- 「7」をまとった唯一無二のスナップカメラ「NEX-7」
ソニーがEマウントを採用したデジタルカメラ「NEX-7」を発売する。“7”を名乗り、「唯一無二のスナップカメラ」を目指して開発された。 - ミラーレス市場を1000万台規模へ 他社参入は「歓迎」――ソニー発表会
ソニーが「α」「NEX」などデジタルカメラの新製品発表会を行った。ソニーは「小型一眼」という表現を用い、いわゆるミラーレス市場の拡大、新市場の創造を狙う。 - 高速レスポンスにタッチパネルの操作性 ソニー「NEX-5N」
ソニーがEマウントデジタルカメラ「NEX-5N」を発売する。基本デザインはヒットモデル「NEX-5」を踏襲し、操作レスポンスの高速化、AVCHD 2.0対応、タッチパネル搭載、レンズ収差補正など充実した機能をプラスした。 - Eマウント初のカールツァイス「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」
ソニーは、Eマウントレンズとしては初のカールツァイスレンズ「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」(SEL24F18Z)を12月上旬より販売開始する。価格は10万3950円。 - ボケを楽しめる手ブレ補正付きポートレートレンズ「E 50mm F1.8 OSS」
ソニーがEマウントの中望遠単焦点レンズ「E 50mm F1.8 OSS」(SEL50F18)を12月中旬より販売開始する。OSSの製品名が示すとおり手ブレ補正機構を内蔵する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.