2015年、ミラーレスは1800万台規模に 富士キメラ総研予測
富士キメラ総研はデジタルカメラをはじめとした光学機器に関する調査をまとめた。ミラーレスカメラの市場規模は増大し続け、2015年にはデジタル一眼レフを抜く見込みだ。
富士キメラ総研はデジタルカメラをはじめとした光学機器および周辺機器の市場調査のを「2011 イメージング関連市場総調査」としてまとめた。
2010年にデジタル一眼レフおよびミラーレスカメラの市場規模はそれぞれ218万台/1037万台であったが、報告書によれば2015年には1700万台/1800万台と、デジタル一眼レフ/ミラーレスの市場規模逆転を挟みながら、いずれの製品分野についても大きな伸びを期待できるとしている。
ミラーレスについてはニコンの参加といったプレーヤー数の増加に加え、小型軽量さがライトユーザーや女性を引き込んだことが2015年にはデジタル一眼レフを上回る要因と分析している。ただ、欧米ではミラーレスタイプに対する認知度が低く、また、中国市場では一眼レフタイプのほうが人気を博すといった懸念材料もあることから、参入メーカーが出そろうと見られる2012年以降が本格的なミラーレスの普及期になるとも述べている。
デジタル一眼レフについては中国における需要拡大などプラス要因はあるものの、ミラーレス市場の拡大により、2011年(前年比142.1%)以降の伸び率は鈍化していく見込み。そして、先行きが最も厳しいのはコンパクトデジカメ。1億台以上という市場規模ではあるがカメラ搭載携帯電話(スマートフォン含む)やミラーレスカメラといった競合製品の増加もあり需要は伸び悩んでいる。メーカー各社は新興国向けの低価格商品展開を行っているが、世界的な市場規模としては横ばいの見通しであるとしている。
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