最大望遠1440ミリ相当 EVF高画素化「FinePix HS30EXR」
富士フイルムが超解像で1440ミリ相当まで望遠撮影可能な、30倍ズームレンズ搭載機「FinePix HS30EXR」を発売する。
富士フイルムは1月18日、デジタルカメラ「FinePix HS30EXR」を2月11日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後。
「FinePix HS20EXR」の後継モデルで、一眼レフライクなデザインのボディに、裏面照射型撮像素子「EXR CMOSセンサー」(1/2型 有効1600万画素)と35ミリ換算24ミリからの光学30倍ズームレンズを搭載したモデル。
搭載するレンズはHS20EXRと同様、35ミリ換算24〜720ミリ相当の光学30倍“フジノン”ズームレンズ(開放F値はF2.8-F5.6)だが、超解像技術の導入により最大1440ミリ相当(光学60倍相当)までの望遠撮影を可能とした。
撮像素子「EXR CMOSセンサー」には、撮影シーンに応じてノイズ量を最大1/8に低減する「高感度低ノイズ」、最大1600%にダイナミックレンジを拡大する「ダイナミックレンジ優先」、フル画素を利用する「高解像度優先」の撮像方式を切り替える「EXR技術」が導入されているほか、新たに製造工程の見直しが行われ高感度(ISO3200以上)撮影時に発生するノイズが従来製品に比べ約30%低減されている。
カメラがシーンを自動的に識別し、最適な撮影モードを選択する「プレミアムEXR AUTO」では、三脚の有無を自動判別可能となり、識別可能なシーン数が従来機の99から103に増加したほか、顔検出機能「顔キレイナビ」も強化されており、一度合焦すれば、顔が横や下を向いてもAFが追尾する。
撮影機能としては最大8コマ/秒の連写機能や5種類のフィルムシミュレーション、360度パノラマなど既存機種から継承するもののほか、新たに1コマの中に2つの画像を重ねて写し込める多重露光撮影モードを用意した。フルハイビジョン(1920×1080ピクセル)の動画撮影も行える。
背面液晶は上下方向に稼働するマルチアングル液晶で、サイズは3型(約46万画素)。EVFはHS20EXRの0.2型/約20万画素から、0.26型/約92万画素へと高画素化された。HS20EXRでは電源に単三形乾電池が利用可能だったが、新製品ではバッテリーパックを利用する方式に改められた。標準添付されるバッテリー「NP-W126」使用時の撮影可能枚数は約600枚(CIPA基準)。本体サイズは130.6(幅)×96.6(高さ)×126(奥行き)ミリ、約687グラム(メモリーカード、バッテリー含む)。
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