ハイクラスコンデジ総チェック(2)――風景とポートレートで画質チェック(2/2 ページ)
いわゆる「ハイクラスコンパクトデジカメ」を集めてチェックするこの企画、第2弾は実際にいろんなシチュエーションで撮り比べてみよう。
ポートレート編
風景ときたらやはり次はポートレート(人物)でしょう、ということで、2パターン撮ってみた。
まずは昼間の室内。見て分かるとおりの逆光。ポートレートモードにしたりシーン自動認識で人物と認識されるとそれにあわせて露出やホワイトバランスが調整されるので、そうならない普通のプログラムオートか絞り優先AEで。
ひとつだけおわび。COOLPIX P310で撮った写真だけ、あとでEXIF情報を見たら「ポートレートモード」になってたのである。「絞り優先AE」で「ポートレートモード」。盲点でした。どうも、顔検出AFを使うと、ポートレートモードとして処理されるようで、上の写真で顔のコントラストが他のモデルより少し柔らかいのはそのせいかと思われます。
PowerShot S100は顔検出がかかるときとかかっていないときで露出が明らかに異なっていることに気づいてはずしたのだけれども、COOLPIX P310は気づきませんでした。ポートレートの作例なので、顔検出AFくらいは使ってあげたいと思ったのがアダになった感じ。
まあ、できるだけ余計な画像処理がかかってない状態で比べるという趣旨でなければ何の問題もないのだけれども。
もうひとつ別の条件で。今度は日陰。ワイド端で絞り開放で。
発色に各社のクセが出てて面白い結果になった。
リコーはちょっとクールな感じになる。キヤノンの肌色は少し黄色が強めに出る。フジは赤みが強めに出る。GR DIGITAL IV以外の4モデルでは望遠側でも撮ってみた。やはりポートレートを撮るなら中望遠くらいがいいよね、ということで。
ISOオートで撮っているため、望遠にするとシャッタースピードを少し速めに維持しようとする。そのため、レンズが暗いカメラだとISO感度が上がりやすい。PowerShot S100はISO800に、COOLPIX P310はISO360に上がった。
ポートレートだとISO感度が上がることで髪の毛の解像感が落ちたり肌の影部にざらつきが気になり出したりする。いくら高感度時の画質が上がったといっても、ポートレートはISO400までに抑えたいかなと思う。まあそういうときはISO感度をマニュアルでセットしてブレないよう気をつけましょうという感じか。
モデル:津川智香子(オスカープロモーション)
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