快適撮影追求、FlashAirにも対応 カシオ“EXILIM”「EX-ZR300」
カシオ計算機はコンパクトデジカメ“EXILIM”「EX-ZR300」を発売する。EXILIMシリーズ最上位モデルで、撮影の快適さをさらに追求し、無線LAN機能搭載メモリーカード「FlashAir」にも対応した。
カシオ計算機は5月22日、コンパクトデジタルカメラ“EXILIM”「EX-ZR300」を6月8日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円前後。
EXILIMのシリーズ最上位となるモデル。既存「EX-ZR200」をベースに、0.95秒の高速起動や0.12秒の高速オートフォーカス、最短0.26秒の撮影間隔などといった軽快さは引き継ぎながら、フルオート撮影機能「プレミアムオートPRO」のシーン判別数強化や最高ISO12800での撮影となる「HSナイトショット」、無線LAN機能内蔵メモリーカード「FlashAir」への対応など、操作の快適さを高める改良が施されている。
連写合成までもカメラが自動的判断するプレミアムオートPROは、「ローライト」などが加わったことで、判別するシーン数が24から35に増加したほか、動画撮影時にも有効となり利便性が増した(動画撮影時に判別されるシーンはオート、人物、夜景、風景、マクロ、青空、緑)。
「HSナイトショット」は2月に発表された「EX-ZR20」より搭載された撮影機能で、連写合成によって最高ISO12800相当の高感度撮影を行う。撮影モード「BS」(ベストショット)には、「トイカメラ」や「ソフトフォーカス」「ライトトーン」「ミニチュア」などといったいわゆるデジタルフィルターも用意されている。
東芝の無線LAN機能搭載メモリーカード「FlashAir」にも正式対応している(Eye-Fiにも対応)。FlashAirカードをセットすると液晶画面から状態を確認できるほか、メニューからFlashAirのON/OFFも行える。FlashAirはワイヤレスで撮影データの転送を行える無線LAN機能内蔵メモリーカードだが、搭載機器間でのP2Pファイル転送もサポートするなどEye-Fiとは若干挙動が異なる。詳細はこちら(デジカメ写真をiPhoneに即時転送! 3つの方法を徹底比較してみた)を参照のこと。
スペック的な部分はEX-ZR200とほぼ変わらず、撮像素子は有効1601万画素CMOSセンサーで、レンズは35ミリ換算24〜300ミリ相当の光学12.5倍ズームレンズを組み合わせる。画像処理エンジン「EXILIM Engine HS」を搭載しており、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン映像の撮影も行える。バッテリーもEX-ZR200と同じくNP-130を採用する。
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