美点を継承しイマドキの機能もプラス― 人に勧めたくなるカメラ「PowerShot S110」(3/4 ページ)
見た目こそ派手とは言えないものの、小型軽量でどんなときでも確実にワンランク上のきれいな写真が撮れ、操作系は感覚的で、しかもWi-Fi搭載で撮った後も楽しめるという、実にバランスに優れた、よくできたカメラが「PowerShot S110」なのだ。
S110の高画質を「今すぐ」シェアするWi-Fi機能
PowerShot S110で写真を撮ったら、Wi-Fi(無線LAN)が活躍する。
Wi-Fiを使ってできることは、カメラ同士の写真の転送(対応カメラのみ)、スマートフォンへの転送、ネット(SNSなど)への写真転送、パソコンへの写真転送、そして無線プリント(対応プリンターのみ)の5つだが、注目はスマートフォンへの転送だ。スマートフォンはiPhoneでもAndroidでもいい。「CameraWindow」というアプリをダウンロードしておけば準備は整う。
接続方法は、Wi-Fiのアクセスポイントを通した接続(自宅やモバイルルーターを持参しているときはこちらが便利)かカメラ自体をアクセスポイントにしてスマートフォン側からカメラにつなぐ接続のどちらかを選べる。つまり、「カメラ→アクセスポイント→スマホ」か、「スマホ→カメラ」かを選べるわけだ。
アクセスポイントに接続する際にはパスワードが必要だが、S110はタッチパネルなのでパスワード入力も簡単にできる。それに静電容量式なので、軽くタッチするだけで入力できる。細かいけどうれしい点。
スマホと無事つながったら、カメラ側から「この写真を転送」と選ぶこともできるし、スマホ側からカメラ内写真の一覧を見て「これとこれを転送」と選ぶこともできる。転送時にリサイズをかける/かけないの選択もでき、機能は豊富だ。旅先など外出先で大事な写真をタブレットやスマホにバックアップしたり、休憩でお茶を飲んでるときに気に入った写真をさっとスマホに転送して、スマホのアプリでカッコよく加工してSNSにアップしてなんて芸当もできる。
その転送に関する諸設定作業は、最初に登録さえ済ませてしまえば2度目からは簡単なので、SNSに写真をアップしたり、ブログに使う写真を転送して旅先からブログを写真付きで更新したり、そういうハイレベルな作業を簡単にできるのだ。
もうひとつ、「CameraWindow」を使った面白い機能「GPSモバイルリンク」がある。旅先についたら、写真の転送はしなくても、まずスマホでCameraWindowを開いて「位置情報のログ」を「開始」しておくこと。そうすると、スマホは搭載するGPSで移動経路を記録し続ける。
そして、カメラをスマホにつないだとき「カメラ内の画像に位置情報を追加する」してやれば、その日に撮った写真に位置情報(緯度と経度で記録される)がつくのである。そうすれば「どこで撮った写真か」が分かるので、旅行アルバムを見返すときなんかとても役立つ。Camera Windowは写真転送のみならず、カメラ専用のGPSログ機能という縁の下の力もち的仕事もしてくれるのである。
S110は誰が見ても明らかにスマホカメラとは一線を画する写真が撮れるので、スマホと連携することで、撮った後の活用幅を広げている。S110はスマホを上手に利用することで、デジカメとしての“幅”を広げているともいえるのだ。スマホにカメラが付いてればいいじゃん、とはならないのである。
つまるところ、PowerShot S110は、見た目こそ派手とは言えないものの、広角時も望遠時も明るいときも暗いときも確実にワンランク上のきれいな写真を撮れるしコンパクトなので持ち歩きも苦にならない。しかも、リングとタッチパネルを組み合わせた操作系は便利で感覚的で楽しく、スマホを周辺機器として使えるWi-Fi機能搭載という、使ってみるとバランスに優れた、実によくできたカメラなのである。
提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia デジカメプラス編集部/掲載内容有効期限:2012年11月25日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.