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撮像素子を一新、画質向上と熟成が進んだ高級コンパクト ニコン「COOLPIX P330」(3/4 ページ)

本体サイズはそのままに撮像素子を大型化したニコンの高級コンパクト「COOLPIX P330」。前機種「P310」からの進化をチェックしてみた。

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気になるCOOLPIX P310との違い

photophoto 左がP330で右がP310。正面から見るとグリップ部分デザインが違う程度でほぼ同じデザインに見える(写真=左)、ボタンレイアウトも同じだがメニューデザインが変更となった(写真=右)

 1/1.7型センサーのP330と1/2.3型センサーのP310の画質の違いは、ノイズリダクションによるディテールの喪失にある。情報量としては1605万画素のP310の方が多くなると考えられるが、解像感を表す細かい情報がノイズリダクションによって失われてしまい、細かい部分の描写が曖昧になってしまっている。

 一方でP330はノイズリダクションはかかっているものの比較的ディテールは残っており、シャープネスをかける余裕が見受けられる。さらにこだわりたいのであればRAWで記録するという選択肢もあるため、P330は画質に対する懐の広さがあるといえよう。

photophoto COOLPIX P310広角端(写真=左)、COOLPIX P330広角端(写真=右)
photophoto COOLPIX P310望遠端(写真=左)、COOLPIX P330望遠端(写真=右)

 高感度はどうだろうか。ISO800でもディテールが残っているP330に対して、P310は細かい部分が塗りつぶされた印象を受ける。さらにプログラムオートでそれぞれ近い露出値しているにも、P310やや明るめの画像となっている。高感度時のホワイトバランスに関してはP330の方が自然な印象を受けた。

photophotophoto COOLPIX P310のISO800、ISO1600、ISO3200
photophotophoto COOLPIX P330のISO800、ISO1600、ISO3200

 P330は撮像素子を一新することでCOOLPIX P7xxx系へ近づいた、より本格的な撮影を楽しめるカメラだ。サイズも既存製品と同等にすることで、カバンにスッと入れられるサイズでありながら画質の良いコンパクトデジカメというポジショニングをより強めている。カジュアルさと本格、そのバランスがとれた“使えるコンパクト”として、オススメしたいカメラだ。

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