ソニー、世界最小フルサイズ機にローパスレス仕様の「DSC-RX1R」追加
ソニーがフルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「DSC-RX1R」を発売する。「DSC-RX1」のローパスレス仕様で、2モデルは併売される。
ソニーは6月27日、フルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「DSC-RX1R」を7月5日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は25万円前後。
新製品は35ミリフルサイズセンサー搭載製品としては「世界最小」として登場した「DSC-RX1」(レビュー)のバリエーションモデルとして用意されるもので、ローパスレス構造を採用、画像処理エンジンもあわせて調整した解像感重視モデルと位置づけられている。
ローパスフィルターはモアレや偽色の発生を抑制する効果を持つが、解像感をわずかながらスポイスするというマイナス面もある。このローパスフィルターを用いないことでより解像感の高い絵を得ることができるが、格子状のタイルなど人工的な繰り返しパターンを描写する際にはモアレや偽色の発生が起こりえる。
新製品はローパスフィルターの有無以外、既存のDSC-RX1と仕様は同一となっているが、優劣の関係ではなく、同社では「RX1Rは自然物で最高の解像感を発揮するモデル」「RX1は対象を問わずに性能を発揮するオールラウンドモデル」と撮影者の指向に応じたバリエーションモデルとして2製品を展開する。
撮像素子は35ミリフルサイズ(35.8×23.9ミリ)有効2430万画素のExmor COMSセンサーで、レンズには単焦点35ミリ/F2のカールツァイス「ゾナーT*」レンズを組み合わせる。レンズ先端からの最短撮影距離は約14センチ(マクロモード時、通常時は約24センチ)で、撮影倍率は0.26倍(マクロモード時)。
画像処理エンジンは「BIONZ」で、ISO感度は常用100〜25600(拡張によりISO50、マルチショットノイズリダクション撮影時は最高ISO102400)。ガイドナンバー6(ISO100・m)のポップアップ式ストロボも内蔵する。背面液晶は3型/約122.9万画素の「WhiteMagic」ディスプレイ。ボディサイズは約113(幅)×65.4(高さ)×69.6(奥行き)ミリ、約482グラム(バッテリー、メモリカード含む)となっている。
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