レビュー
これでしか撮れない写真がある個性派カメラ カシオ「EX-100」(4/5 ページ)
カシオ「EX-100」は1/1.7型センサーに28-300mm全域F2.8というとハイスペックコンデジなのだが、カメラ好き向けというより、デジタルをもっと楽しむというニュアンスの1台。これでしか撮れない写真があるという意味で、非常に個性的で面白い。
カシオならではの個性にクラクラ
カシオらしいのは撮影可能枚数の多さ。CIPA規格で約390枚撮れ、このクラスでは非常に多い。また、microUSB端子を持っていて、USB充電が可能なのもいい。
細かいところでは、モニタをチルトさせるだけで自動的に電源がはいるとか、電子水準器がついてるとか、ボディ前面にフロントシャッターボタンがついてるとか、なにかとカシオらしく、他社のコンデジとはひと味違う個性を持ったカメラなのだ。
同じレンズ(たぶん)を持つSTYLUS 1がカメラ好きを満足させるマニュアル撮影好きのハイエンドコンデジなのに対し、EX-100はデジタルをもっと楽しむハイエンドコンデジである。だからしっかり構えて狙った写真をピシッと撮りたい人にはSTYLUS 1がいいが、もうちょっとラフに写真を楽しみたいならEX-100である、という感じか。
大型モニタ+大型バッテリのためにボディは大きめだし、いいレンズを使っている分価格もコンデジとしては高めだが、これでしか撮れない写真があるという意味で、非常に個性的で面白い。カシオにはこのままぜひ我が道を歩んでいただきたいと思う次第である。
プレミアムオートPRO(メイクアップレベルは6)で広角端と望遠端。プレミアムオートPRO時の青空風景写真は素晴らしい。世田谷の空がカリフォルニアの青い空になるといっても過言じゃないくらい。コンデジに求められているのは「真実」ではないのだ
望遠端で木の上にいる猿を狙ってみた。等倍で見るとややディテールはつぶれがちだが、画質追求型カメラではないし、動物園コンデジといっていいくらい、28〜300mm/F2.8のレンズ+高速連写は動物を撮ると楽しい 300mm相当 1/320秒 F4 ISO160
シャッタースピード優先AEにして、エサを食べるリスを連写してみた。F2.8なので多少暗くても動きを止められるのだ。ISO640でこれだけ撮れれば十分楽しめる 300mm相当 1/800秒 F2.8 ISO640
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