“常用”が選択肢に入る超広角ズーム――キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」:交換レンズ百景
キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は小さくて軽くてお手頃価格と、EOS Kissシリーズと組み合わせての常用レンズともできる広角ズームだ。
キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は同社「EOS kiss X7」や「EOS 70D」など装着時の35ミリ換算焦点距離が16〜29ミリ相当となる、APS-Cサイズセンサー機専用の広角ズームレンズだ。
手にしてまず驚かされるのが、広角ズームという言葉にイメージを裏切る約240グラムという軽さ。これでEF-Sの広角ズームとしては初めてとなる手ブレ補正もついている。マウントが金属ではなくプラスチックであり、鏡胴も「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を踏襲するようなほぼプラスチックの造形であり高級感があるとは言いがたいが、この軽さはとにかくありがたい。
サイズは74.6(最大径)×72(全長)ミリと、EOS kissシリーズの標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と大差なく、軽さとそのサイズからして、EOS kiss X7とのマッチングは良好だ。ピントリングの幅が狭く、ズームリングもやや軽めに思えるが、さしたる問題にはならないだろう。ズーミングに伴いレンズは多少前後に動くが、その幅は5ミリほど。パッケージにレンズフードが付属しないのは残念に思える。
「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」(写真左)とEOS kissシリーズの標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(写真右)と並べて。高さはEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMのほうが低く、径は太い
STM駆動であることあり、AFはスムーズかつ快適に作動する。EOS kiss X7などではライブビューでのAF撮影も実用的と言える速度まで達している。16ミリ相当のワイド端は室内など被写体との距離を取れないときに重宝するが、開放F値がF4.5なので、暗い室内や夜間ではカメラのISO感度を積極的に上げていく方がテンポ良くに撮れる。
4万6000円(税別)と比較的安価な広角ズームレンズだが広角/望遠端の収差も少なく、色ズレも少ない。広角ズームというと遠近感を積極的に使うか風景用というイメージかもしれないが、「軽く」「小さく」「よく写って」「求めやすい」このレンズならばEOS Kiss X7など軽量級カメラの常用レンズとするのも楽しいだろう。
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