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デジタル写真の露出が分析できる「EVGrapher」
ライブラリにある写真を読み込むと、その写真の露出を分析し、グラフ上にプロットするソフトが「EVGrapher」。写真をより深く勉強しようと思ったときに便利なツールだ。
ビジョナリストが7月9日、デジタル写真の露出分析ソフト「EVGrapher」を発売した。価格は1万円(税別)だが、機能制限がない試用期間が15日間設けられている。対応OSはWindows Vista/7/8。
EVGrapherは、縦軸を絞り値とAV値、横軸をシャッター速度とTV値、対角線をEV値にして露出の関係を表したEV値表を、感度の情報と合わせてグラフ化するソフト。それぞれの数値の相関関係が直感的に理解できるのが特徴で、露出分析が容易に行える。複数の写真を読み込み、そえぞれの絞り値やシャッター速度、EV値、感度などを比較することも可能だ。
例えば、EV値が低い夕方などの暗い光の中で撮影された写真は左上に、EV値が高く、明るい昼間などに撮影された写真は右下にプロットされる。また絞り値が小さいため被写界深度(ピントの範囲)が浅い写真は画面の上部に、絞り値が大きいため被写界深度が深く、ピントが全面に合っている写真は画面の下部に表示される。こうしたグラフ上の位置から、写真の明るさや絞り値などが分かる仕組みだ。
アマチュア写真家が、自分の写真やプロが撮影した写真を分析してより高度な表現をできるようなツールとして、また、プロ写真家が自分の撮影技術をさらに深く分析するためのツールとして利用してもらうのが狙い。写真教育のツールとして、写真学校や芸術大学、美術大学での利用にも期待する。
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