サンディスクは2014年7月31日、CFast 2.0規格に準拠したメモリーカード「エクストリームプロ CFast 2.0 メモリーカード」を発表した。記録容量が60Gバイトの製品と120Gバイトの製品の2種類をそろえる。価格はどちらもオープン。想定実売価格は60Gバイトの製品が6万円前後、120Gバイトの製品が12万円前後(どちらも税別)。8月上旬に出荷開始の予定。
今回の新製品の最大の特徴はデータ転送速度だ。読み出しで最大450Mバイト/秒、書き込みで350Mバイト/秒の性能を発揮する。例えば100Gバイトのファイルをカードから転送する場合、読み出し速度が90Mバイト/秒のカード(600倍速のコンパクトフラッシュ)の場合は、終了までに20分程度かかるが、この新製品を使えば4分程度で済んでしまうという。
データ転送が速いことから、プロ向けの動画撮影機器や高級デジタル一眼レフカメラなどに向く。ただし、2014年7月31日の時点では、この製品を使える機器は輸入品の動画撮影機器など、ごく一部だ。今後、新しく登場する機器がCFast 2.0規格に対応していけば、カードの価格下落も期待できる。
CFastは、CompactFlash Associationが策定した規格で、コンパクトフラッシュカードと同じ大きさ、同じ形で、コンパクトフラッシュのデータ転送速度の限界を超えるためにインタフェースにシリアルATAを利用したもの。形状はコンパクトフラッシュと同じだが、インタフェースが異なるので、コンパクトフラッシュのカードスロットに装着しても使えない。
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