さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。ここでは、コニカミノルタプラザで、2014年12月16日から開催予定の徳田暁彦写真展「カシュガルの空の下で」を案内する。
カシュガルは中国の最西端、新疆ウイグル自治区のシルクロードのオアシスとして、古くから栄えてきた町です。その人口の多くをウイグル族が占め、イスラム教を信仰し、その教義に基づき生活をしています。
子供の頃に観たテレビ番組の「シルクロード」に憧れを抱き、たった一度の旅のつもりが何度も訪ねるようになり、憧れの地が現実となり日常になりました。私がカシュガルのウイグル族に惹かれるのは、イスラム教徒の清廉さや、シルクロードを中継するオアシス都市としていろいろな民族を受け入れてきたことによる豊かさや優しさ、生活や文化そのものに美しさを感じるからです。
最近ウイグルの地から流れてくるニュースは悲しいものばかりです。そうした厳しい社会的状況の中でもカシュガルのウイグル族は、私たちと同じように生活をしており、歌や踊りを愛し、詩を作り、花を愛で、友人と茶を飲みながら語り合う日々を過ごしています。悲しい話題ばかりで溢れないように、私の写真がウイグルやカシュガルについて知るきっかけになれば幸いです。
写真展の詳細
名称 | 徳田暁彦写真展「カシュガルの空の下で」 |
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開催期間 | 2014年12月16日(火)〜12月26日(金) |
開館時間 | 10時30分〜19時(最終日15時終了) |
定休日 | 会期中無休 |
入場 | 無料 |
会場 | コニカミノルタプラザ(ギャラリーA) |
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