第182回 イルミネーションと美女と明かりの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
すでに街のあちこちでイルミネーションが真っ盛りだが、冬の風物詩の1つ、イルミネーションを撮るのである。ポイントは周囲の照明や補助的に用いる明かり。なかなか思い通りに撮れないという人は、ぜひ参考にしてもらいたい。
青の洞窟で青づくし
2014年、東京で話題をさらったクリスマスイルミネーションの1つが「青の洞窟」。中目黒駅近辺の目黒川沿いに全部青LEDというなんとも極端なイルミネーションが展開されたのだ。
人が集まりすぎて「平日のみ」でクリスマスには終わっちゃうので今頃紹介するのは遅すぎるという気がするのだけど、諸般の事情でそうなっちゃいました。
どのくらい青くてどのくらい人が集まったのか。
いくらなんでもこれは青すぎだろうと思われるかもしれないが、はい、その通りです。
実は青がより青くなるようホワイトバランスをいじって撮っているのだ。
いずれにせよ青いのに違いはないが、ホワイトバランスの設定を変えるだけでより青さが強調されるのだ。
ではこの青々とした川の様子はどうやって撮るか。
とりあえず橋の真ん中で考え、露出を大きく変えて4枚撮ってみた。
どれがいいかというよりは、どう表現したいかという話ですな。
明るく撮ろうとするとシャッタースピードが遅くなる。さらに絞り込んでスローシャッターで青を楽しんでみた。水面に注目。
絞りを開いて遠くの枝にピントを合わせると、手前が丸くぼけて面白い。逆もいいけど、個人的には手前をボケさせた方がイルミネーション向きかなという気はする。
ただカメラを向けるだけじゃなく、いろいろ設定を変えながら、「目の前のイルミネーションをどう表現すれば、自分の印象を絵にできるのか」って考えてみるのも一興かと思う。
時にはガラスに写ったイルミネーションの方が青だけに染まった世界より印象的かもしれない。
にしてもスマートフォンの時代なのでみんな撮っております。
ただ、デジタルカメラ的にはこの発光する青一色の世界って苛酷なので、ちゃんと撮りたいならそれなりのカメラが必要かも、ですな。スマートフォンでの撮り方を知りたい方はこちらもどうぞ。
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