25倍ズーム×1型センサー搭載の防じん・防滴コンパクト「PowerShot G3 X」正式発表
大型センサーと高倍率ズームレンズを組み合わせたプレミアムコンパクト「PowerShot G3 X」がついに発売に。6月25日から店頭に並ぶ。
CP+ 2015のキヤノンブースに参考出品されていた、光学25倍ズームレンズと1型CMOSセンサーを搭載したプレミアムコンパクトデジカメ「PowerShot G3 X」が正式に発表された。6月25日に発売する。キヤノンオンラインショップでの販売価格は10万6800円(税別)。5000台限定で、「デジタルビューファインダー EVF-DC1」(3万円相当)が+3000円で付属する「EVF KIT」も提供する。
PowerShot G3 Xの特徴は、PowerShotシリーズのハイエンドモデルでは今やおなじみとなった大型のセンサーと、人気が高い高倍率ズームレンズを組み合わせたコンパクトデジカメ。センサーは2020万画素の1型CMOSで、画像処理エンジンにはDIGIC 6を搭載する。
光学25倍のズームレンズは、35ミリ判換算で24ミリから600ミリ相当の焦点距離をカバー。開放F値は2.8〜5.6。PowerShot G7 XやPowerShot G1 X Mark IIなどと比べても格段に多い、3枚のUDレンズと4枚の非球面レンズを搭載して収差おさえ、ズーム全域での高画質を実現した。手ブレ補正機構は約3.5段分の能力を持つ。
背面の液晶モニターは162万画素と精細で、タッチ操作にも対応しており、スマートフォンと同じような感覚で操作が可能。上に180度、下に45度開くチルト液晶を備え、ハイアングルやローアングルでの撮影にも対応しやすい。またキヤノンのコンパクトデジカメとしては初めて防じん・防滴構造を採用した点も注目に値する。EOS 70Dと同程度の防じん・防滴性能で、アクセサリシューキャップを付けた状態が前提になるが、小雨程度の環境下でなら雨を気にせず撮影ができる。
ユニークな点としてシャッターボタンを押している間だけ露光するBULBモードも用意。EOSシリーズと共通のリモートスイッチが利用可能で、花火撮影などに有用だ。Wi-FiやNFCにも対応しており、スマートフォンと連係しての撮影も従来機同様楽しめる。
メニューのユーザーインタフェースは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラEOSシリーズと似た仕様で、操作感が統一されている。フルHD動画の撮影も、最大60fpsまでサポートした。
外形寸法は幅123.3×高さ76.5×奥行き105.3ミリ、重さは約733グラムと、EOS M3より一回り大きいが、高倍率ズームレンズを含めたシステムと考えれば大きいということはない。アクセサリーシューにはEVFなども取り付けられる。
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