約5060万画素とローパスキャンセルの圧倒的な解像感――キヤノン「EOS 5Ds R」(2/2 ページ)
EOS史上最高の解像度である、有効約5060万画素のCMOSセンサーと、キヤノンのデジタルカメラとしては初めてローパスフィルターをキャンセルする機能を備えた「EOS 5Ds R」。その解像感は気軽に使えるものなのか。
EOS 5Ds Rの解像度は魅力だ。特に風景写真を撮影する人にとっては気になる存在だろう。木々の一葉から屋根瓦一枚まで確実に解像する。
EF24-70mm F4L IS USM のマクロモードでモデルの瞳に迫る。まつげのリアル感がスゴい。またフォーカスが合った部分の描写が実にクリア。目の前の風景がクッキリと写っている。
EOS 5Ds Rのピクチャースタイル「モノクロ」で撮影。しっとりとした仕上がりとなった。モデルのあどけない表情がいい。ピクチャースタイルには「ディテール重視」が新たに搭載され、好みに合ったモードで絵作りができる
EOS 5Ds Rは「5000万画素オーバー」という数字に惑わされることなく、高画素の魅力を味わえるカメラになっていると感じた。このあたりのバランス感はさすがキヤノンだ。単焦点レンズを使えば、シャープさとボケが高次元で同居したカットを撮ることができる。
高感度はISO400からノイズが増大する。EOS 5Ds Rの特長を最大限に出すならばISO100で撮影したい。
撮影を終えEOS 5Ds Rで撮った画像をPCで確認するのはとても楽しい。最適なレンズで確実に撮影したものだと、本当に高精細でクリアな絵がスクリーン上に展開されるからだ。この楽しみは高画素機でしか味わえない。時間を忘れて見入ってしまうくらいである。自分もインプレッションして、このカメラがとても欲しくなってしまったほどである。残念ながら高額なため購入できないが(笑)。
EOS 5Ds Rが気になった人は是非とも入手して、5000万画素オーバーの世界を味わって欲しいと思う。ちょっとだけ気を配って撮影すれば、その楽しさと素晴らしさが手に入るはずである。
(モデル:伊藤千晶/オスカープロモーション)
(編注:本記事では一般的な撮影状態での利用を念頭に置いているため、人物撮影にレフ版などは利用しておりません)
関連記事
- 50.6Mフルサイズセンサー搭載、超高画素モデル「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」発表
キヤノンが、さらなる高解像度を実現するデジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」を発表、5Ds Rは光学ローパスフィルターの効果をキャンセルする機能も備えた。 - キヤノン、50.6Mセンサー搭載の「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」を6月18日に発売
かつてない解像感を実現したEOS 5Dシリーズの最高画素モデル、「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」の発売日が6月18日に決まった。 - 高速化した中級フルサイズ機――キヤノン「EOS 5D Mark III」インプレッション
フルサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフ機「EOS 5D Mark III」が3月下旬から発売になる。従来モデルから何が変わったのか。進化のポイントを中心にファーストインプレッションをお伝えしよう。 - 「EOS 7D Mark II」の抜群のAF性能と連写速度を堪能する
初代EOS 7Dから5年の時を経て、基本性能が大幅に強化されたキヤノンのAPS-Cフラッグシップモデル「EOS 7D Mark II」。その驚くべき性能の一端を紹介する。 - ニコン史上最高の画質をチェックする――「D810」インプレッション(前編)
ニコン「D810」は、ローパスレスの有効3635万画素フルサイズセンサーを備えた一眼レフだ。既存モデル「D800/D800E」から何が変わったのか。その画質と機能、操作性をチェックしよう。 - 圧倒的な精細感と心地よい操作感を両立――「D810」インプレッション(後編)
ニコンの「D810」は、主にプロや写真愛好家層をターゲットにしたフルサイズ一眼レフだ。画質だけでなく、使い勝手の面も既存モデル「D800/D800E」から大きく進化している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.