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» 2010年11月26日 10時30分 公開

スキャン代行業者の実力を比較する(前編)「スキャン代行サービス」大研究(4/5 ページ)

[eBook USER特別取材班,ITmedia]

スキャンブリッジ

スキャンブリッジ
  • 概要

 スキャンブリッジは、有限会社ポータルケア・アイが提供するスキャン代行サービス。所在地は大阪市淀川区。基本料金は20冊までが200円/冊、21冊目からは150円/冊となっている。ファイル名の変更、OCRは別料金。

 ページ数による割増料金はなく、サイズはA3まで対応する。また、表紙カバーや雑誌のスキャンにも対応するなどサービスの幅が広い。カラーモードの選択では、表紙をカラー、本文をグレーでスキャンする「カラー&グレー」というモードが用意されている。書籍の返却には対応しない。目安となる納期はサービストップページに明示されている。

  • 申し込みから納品までの流れ

 申し込みの後、入金と書籍発送を同じタイミングで行うという手順になる。サイトの申し込みフォームは非常に分かりやすいが、申し込み完了後は銀行振込を指定したにもかかわらずPayPalの請求メールが届いたり、振込先を記載したメールでは入金額が空欄になっていたりと、システム上の不備と思われるミスが目立つ。

 また、書籍到着確認のメールはあったものの、入金確認のメールはなかった。ただし書籍到着確認の時点で納期が明示されるなど、待つ側としては安心して任せられる印象だ。納品はオンライン(quanp利用)で、申し込みからオンライン納品までは中10日。

申し込みフォームはデザイン・内容ともに洗練されており分かりやすい。合計金額もリアルタイムに表示される(写真=左)/カラーとグレーのほかに、本文のみグレーの「カラー&グレー」も選択できるが、冊子ごとの指定はできない模様(写真=右)

料金

  • 発送料:1050円
  • 料金:1150円 基本料金200円×5冊+ファイル名変更30円×5冊
  • 返送料:なし

  • 今回の試用で他業者と比べて不足している内容

書籍の返却

  • 納品物のクオリティ

 表紙をカラー、本文をグレーでスキャンする「カラー&グレー」モードを指定したが、冊子ごとにこのモードを変更する方法が分からず、結果的に写真集に至るもすべて本文がグレーで処理される形になった。これについては特に確認されることなくそのまま処理され納品された。冊子を問わず全体がにじんだようになっており、カラー/グレーを問わずグラデーションがつぶれている場合が多いほか、ページの周囲に余白や影が目立つ。傾きもかなりある。ページの折れについては修正されている。

文字のみの白黒ページは見やすい印象(写真=左)/計3箇所のページ折れもきちんと修正されているなど、目視チェックが行われていた(写真=右)
「カラー&グレー」モードでは本文内のカラーページはグレーになってしまう。また全体的ににじんだようになってしまうのが難(写真=左)/表紙画像の縮小。全体的ににじんでおり、細かいグラデーションがつぶれてしまっている(写真=右)

総評

 メール対応はやや不備もあるが、サイトおよび申し込みフォームの分かりやすさは高く評価できる。書籍の中に破れページがあることに気づいて連絡してきたのはこの業者だけで、計3箇所におよぶページの折れがすべて直されていたことを踏まえると、目視チェックはしっかり機能しているようだ。

 しかし、全体的に色がにじんだような納品物のクオリティは他社と比べると1ランクも2ランクも下で、問題はむしろ機器側にあると言えそうだ。価格がやや割高であることも踏まえると、あえて同社を勧める理由が見つからない。余談だが、表紙をカラー、本文をグレーでスキャンする「カラー&グレー」モードでは、他社にあるような「表紙やカラーページはカラー、白黒のページはグレースケール」とすべきだろう。

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