インタビュー
» 2010年11月29日 10時00分 公開

「ブログ感覚で作れる電子書籍」の快進撃〜「パブー」吉田氏に聞く(後編) (2/4)

[山口真弘,ITmedia]

コンテンツを組み合わせて雑誌的に見せるというアイデア

パブー パブーの下段は4カラム構成で、現在、「最近売れた本」「人気本(週間ランキング)」「新着本」「ランダムピックアップ」などが並んでいる

── 現在、パブーのトップページ下部は4カラムに分かれていて、新着や人気といったカテゴリで作品を紹介していますが、作品数がかなりの数になっている中、今後、漫画だけのトップページ、それ以外のトップページのように分けるなどの施策は考えていますか?

吉田 はい。トップページはコンテンツの量や質、偏りによってどんどん変えていくべきだと思っていて、例えば面白い漫画が集まってきているのなら、漫画枠を設けるというのは当然考えられます。そこはトップページの編集作業みたいなものかなと考えていて、その材料となるのがユーザーがアップロードしているコンテンツなのかなと思います。どういったものが人気を博すかによって、随時見直しを図っていくことになるでしょう。

── 雑誌のようにコンテンツを集めて構成する、レーベル的なものを作る構想があると以前お聞きしたのですが。

吉田 ええ、まだ実装方法は全然考えていませんが。いまはコンテンツが単行本一冊分のものから数ページのものまで混在していますので、それらをピックアップして一カ所に集め、雑誌的な見せ方を工夫したいと思っています。

 知らない作家の作品を買うのはハードルが高いですが、著名な方がレコードレーベルや雑誌のような形で自分の嗜好に近いものをピックアップすること自体をパッケージにして売るのも面白いと思います。その中で自分が普段は気にも留めていなかったような作品を目にする機会ができ、そこからさらにその作者の過去のアーカイブを読みに行くというような「気づきの導線」が必要だと考えています。

 先ほどトップページの編集作業とお話ししましたが、僕らだけでは追いつかなくなるくらいの規模にしないとダメで、一般のユーザーが編集作業をして、自分はこれとこれとこれが面白いと思うというのを紹介できるような仕組みがあってもいいかもしれません。

マヴォ 竹熊健太郎氏責任編集による同人誌「マヴォ」

── ユーザーが自分でアレンジして作っていくという点ではAmazonのインスタントストアに近いイメージですか?

吉田 アフリエイトのような紹介モデルはあり得るでしょうが、幾つかの意図を持って組み合わせで紹介していくというのは、むしろ雑誌っぽいと思います。竹熊健太郎さんが同人誌「マヴォ」でされているような、1つ1つの漫画はテイストが違うのだけど、漫画とインタビューで構成してみたりといったことができると面白いんじゃないかなと思いますね。複数のコンテンツを1つのファイルにまとめるのか、それともファイルとしては別々で紹介ページを1つ生成するのがいいのか、この辺りの構想は今後議論を深めていくつもりです。

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