結城浩氏による数学を題材とした人気小説「数学ガール」シリーズから「数学ガール/フェルマーの最終定理」がiPad向け電子書籍アプリとしてリリースされた。
ソフトバンク クリエイティブは12月17日、結城浩氏による数学を題材とした人気小説「数学ガール」シリーズから「数学ガール/フェルマーの最終定理」をiPad向け電子書籍アプリ「数学ガール/フェルマーの最終定理HD」としてリリースした。数学ガールがiPad向け電子書籍アプリとしてリリースされるのは、2010年5月にリリースされた「数学ガール HD」以来2作目となる。
「数学ガール」はこれまでに3巻が発行され、シリーズ累計で10万部という、数学を題材とした小説としては異例のベストセラーとなっている作品。本作は、フェルマーの最終定理という数学界の超難問をテーマにしつつ、前作から引き続き登場する「僕」を中心に、ミルカ、テトラ、そしてユーリといった個性豊かな登場人物たちによる数学と青春の物語が展開され、誰にでも数学の世界に没入どっぷりとはまることができる一冊となっている。著名ブロガーである小飼弾氏による同書のレビューも参考になるだろう。
ビューアにはソフトバンク クリエイティブがビーワークスと共同開発した「pixy VIEWER」が用いられており、目次機能、索引機能、本文・索引・目次別の高速検索機能、色別に仕分けできるしおり機能などが追加されているほか、拡大時の表示フォントを鮮明にすることで、文中に数多く登場する数式も見やすく仕上がっている。
価格は1800円。12月25日までは期間限定価格として900円で販売される。難解に思われがちな現代数学を分かった気分にさせてくれる結城氏の見事な文才が存分に発揮された本書は、数学好きはもちろん、そうでない方にもおすすめできる一冊だ。
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