「あれ……これ俺……?」――幸田真音の新作小説は電子書籍での連載配信に

幻冬舎は、『日本国債』などの作品で知られる幸田真音氏の新作小説『だったらボクがやる 宇崎治朗政治塾へようこそ』を電子書籍で連載配信する。第1回は無料配信で全12回、1回当たり100円での配信となる。

» 2011年11月05日 16時43分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
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「だったらボクがやる 宇崎治朗政治塾へようこそ」

 幻冬舎は11月4日、『日本国債』などの作品で知られる幸田真音氏の新作小説『だったらボクがやる 宇崎治朗政治塾へようこそ』を、電子書籍での書き下ろし連載という形で配信開始した。書籍化前の作品を電子書籍で連載配信するという取り組みは幻冬舎の電子書籍事業として初の試みとなる。

 41社の就職試験に落ち、やっと手に入れた仕事は「派遣切り」に――混迷する現代社会に翻弄される27歳・無職の主人公が、なけなしの金をはたいて政治塾への参加を決意するが……。連載は毎月1回(第一週金曜日配信)、合計12回のボリュームとなる予定。Reader Store、honto、BookLive!、LISMO Book Store、GALAPAGOS STORE、どこでも読書など、主要な電子書籍ストアで配信中だ。価格は1回当たり100円で、第1回は無料で配信される。このため、1作品として見れば1100円ということになる。

 文芸誌などでの連載ではなく、電子書籍での連載という取り組みは出版社の試みとしても珍しい。1カ月に1回という連載ペースが電子書籍にフィットするかにも注目したい。

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