角川グループホールディングとグリーがソーシャルリーディングを設計するとAndroidアプリ「BOOK☆WALKER for GREE」が誕生した。
角川コンテンツゲートは12月22日、同社の運営する電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を、グリーが提供するSNSサービス「GREE」と連携させたAndroidアプリ「BOOK☆WALKER for GREE」をリリースした(Android 2.2以降で動作)。2011年2月に行われた角川グループホールディングとグリーの業務提携発表に基づくもので、GREEで電子書籍が配信されるのは初。
BOOK☆WALKER for GREEは、BOOK☆WALKERのiOS/Androidアプリ、PCストア、ニコニコ静画(電子書籍)とは別のサービスで、利用にはGREEの会員登録が必要。電子書籍の購入もGREEのコインで行うことになる。BOOK☆WALKERの購入履歴の同期には対応していないため、BOOK☆WALKERで購入した電子書籍作品がBOOK☆WALKER for GREEでも読めるというわけではない。
BOOK☆WALKER for GREEでは、GREEのSNSやゲーミフィケーションの機能を電子書籍の世界に持ち込むとどうなるかを試行したものだ。BOOK☆WALKER for GREEでもBOOK☆WALKERで提供している作品(一部を除く)の購入・閲覧が可能だが、目立った特徴として作品への「オススメ」コメントやコメントへの評価機能などが用意されている。こうしたコメントの数やそれに対するほかのユーザーの評価によって、1作品に1人「マスター」の称号を得ることができるようになっている。また、コメントや電子書籍の購入など特定のアクションで入手できる「メダル」も用意されている。foursquareで言えばそれぞれ「メイヤー」「バッジ」のようなものだといえる。
ソーシャルゲームの領域で強いグリーが角川グループと仕掛けた新しいソーシャルリーディングの形。ドワンゴと角川グループによる「ニコニコ静画(電子書籍)」に続き、ソーシャルリーディングは急速に勢いを付けている。
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