iBookstoreでの価格設定をめぐる取り決めが独禁法に違反するとして米司法省がAppleと出版大手5社を提訴した件で、AppleはAmazonを引き合いにだしながら反論しているようだ。
eBook Wars(電子書籍戦争)などと称されるようになった、米国で電子書籍エージェンシーモデル価格騒動がますますヒートアップしている。米ITニュースサイト「All Things Digital」によると、司法省が今週発表した米Appleに対する独禁法違反の起訴手続きについて、Apple側が反論コメントをしたとのこと。
反論はAppleの広報担当トム・ノイマイヤー氏によるもので、「電子書籍市場をAmazon.comに独占させないために、iBookstoreは市場のイノベーションの役割を担っている」「アプリ価格も、デベロッパー自身が決めている」としている。
Appleの広報チームは、この一連の騒ぎにAmazonも引きずり込む戦略を選択したようだ。
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電子書籍の価格操作は業界にとって危険な領域Copyright 2015 hon.jp, Inc. All Rights Reserved.