「ブラよろ」出版契約解除は本当か、講談社に聞く

漫画家の佐藤秀峰氏が「ブラックジャックによろしく」の講談社との出版契約解除を発表。講談社が持つ在庫が廃棄されるという。講談社に事実関係をたずねた。

» 2012年04月27日 17時46分 公開
[山田祐介,ITmedia]
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photo 「漫画 on Web」内にある佐藤秀峰氏のブログより

 「拙書『ブラックジャックによろしく』は、この度、講談社との出版契約が解除となりました」

 漫画家の佐藤秀峰氏が、講談社との間で結んだ「ブラックジャックによろしく」の出版契約を解除したとブログで告知している。同氏は作品の、9月15日から「ブラックジャックによろしく」の二次使用を商用、非商用問わず「完全自由化」する計画。そのために「独占的な出版契約を解除する必要」があったという。

 講談社に確認したところ、契約を解除したことは「事実」。これに基づき、講談社が保有する在庫を廃棄処分とするとのことで、佐藤氏がブログに書いたように5月20日までには出版社の在庫はなくなる。一方、すでに書店に流通している分に関しては、「回収することはない」と講談社は話している。

 「ブラックジャックによろしく」は、講談社の漫画雑誌「モーニング」で連載していた人気漫画。佐藤氏が運営する漫画サイト「漫画 on Web」では同作を無料で配信している。また、Android向け電子書籍プラットフォーム「Androbook」でも作品が公開され、話題を読んだ。二次使用が自由化されれば、作品に触れられる機会はさらに増えそうだ。

 なお、小学館が販売する「新ブラックジャックによろしく」は、引き続き書店に並ぶ。


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