富士フイルムのレイアウト再構築技術「GT-Layout」搭載アプリがすごい

富士フイルムが開発したレイアウト再構築技術「GT-Layout」を搭載したAndroidアプリ「GT-Document Lite for Dropbox Ver.1.2」は、Androidスマートフォンでの文書閲覧を快適にしてくれる。

» 2012年05月31日 12時23分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 富士フイルムは、スマートフォンなどのモバイル端末の画面サイズに合わせて自動的に改行させ文書ファイルを読みやすく表示するレイアウト再構築技術「GT-Layout」を開発、同技術を搭載したAndroidアプリ「GT-Document Lite for Dropbox Ver.1.2」を、Google Playでリリースした。価格は無料。

GT-Layoutの有無による表示比較

 同社は文書ファイルをサーバ上で画像化、それをスマートフォンなどのモバイル端末上で表示するシンクライアント方式のドキュメントビューワソリューション「GT-Document」を提供している。GT-Layoutは画像化した文書ファイル上の段落構造や文字の並びを解析し、端末の画面サイズに合わせて自動的に改行位置を調整、リフロー表示を行う技術。これにより、上下のスクロールだけで文書を確認できる。一文字ずつ画像処理して最適なレイアウトへ再構築しており、オリジナル文書のフォント、文字色、行間などは変化させずにリフロー表示が可能。現時点では縦書きや英語には対応していないが、今後が期待される技術の1つだ。

 Androidアプリ「GT-Document Lite for Dropbox」は、GT-Documentの技術を使ってオンラインストレージ「Dropbox」内にあるさまざまな形式の文書ファイルを忠実に表示できる汎用ドキュメントビューワアプリ。今回、GT-Layout機能が搭載されたことで、その利便性が増したといえる。活用例の1つとして、ホワイトボードに書かれた文字をスマートフォンで撮影、その画像ファイルをDropboxに入れてGT-Document Lite for Dropboxで表示すると、ホワイトボードの内容が画面内に奇麗に収まって表示させることができる。

「GT-Layout」機能の利用イメージ

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