オリジナル電子書籍「AiR3」発売 福井晴敏、カラスヤサトシ初参加

出版社を介さず、作家が読者に直接作品を届ける電子書籍「AiR3」の先行版が発売された。カラスヤサトシさん、福井晴敏さん、皆河有伽さんが初参加。

» 2012年06月01日 13時30分 公開
[ITmedia]
画像 表紙と、カラスヤサトシさんの『愛について語ってみよう』

 「自分たちが面白いと思うものを、ダイレクトに読者に届けてみたい」――作家や漫画家などプロの書き手が集まって作った、出版社なしの電子書籍「AiR」(エア)の第3号「AiR3」(エアスリー)先行版が、6月1日に発売された。新たに、漫画家のカラスヤサトシさん、作家の福井晴敏さん、皆河有伽さんが参加。すべて描きおろしのオリジナルコンテンツを収録している。

 iPhone/iPad向け電子書籍。無料アプリをダウンロードし、アプリ内課金で購入する。350円。


画像 吉田戦車さんの『ニュー吉田自転車』

 カラスヤサトシさんが、娘への愛について考えた漫画『愛について語ってみよう』、福井晴敏さんのエッセイ『『「あしたはどっちだ?」って言っていられるうちが花なのよ党宣言』、皆河有伽さんの小説『私は恋している』、漫画家・吉田戦車さんのエッセイ『ニュー吉田自転車』などを収録。「これほどまでの書き手の参加が実現したのも、電子書籍を実際に体験したいという思いがあったため」という。

 先行版を購入すれば、後日配信予定の正式版に無料アップデート可能。正式版には、小説家・桜坂洋さんが『デビルマン』を“新解釈”した小説『デビルマン魔王再誕』、生協の白石さんこと白石昌則さんによる『生協の白石さんのつくり方(仮)』などを追加収録する。

 3号の刊行を記念し、創刊号「AiR」を6月1日〜14日までの期間限定で、85円で販売する。

 発売に合わせ6月1日、無料のトークライブを開く。カラスヤさん、桜坂さんなどが参加し、「デジタルでできるようになったこと(できなくなったこと)」をテーマに、現場の実体験をもとに語り合う。銀座アップルストア3階シアター(東京)で午後7時から(カラスヤサトシさんなどトークライブ 出版社なしの電子書籍「AiR3」発売イベント)。

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