米国の出版業界誌「Publishers Weekly」によると、デジタル音楽のライセンス競売仲介ペンチャーの米ReDigiは電子書籍市場への参入も検討しているようだ。
ReDigiはデジタル音楽のライセンス権をユーザー間で売買できる「ReDigi.com」の運営会社で、同サイトは昨年10月にオープン。その直後から音楽レーベル会社Capitol Recordsから著作権法違反で訴えられ、現在係争中となっている。注目の裁判は10月にも開廷予定だが、Publishers Weekly誌のインタビューに対し、元MITの研究者でもあるオッセンマッシャー社長は「裁判で勝利したら、電子書籍部門も立ち上げる」と明言している模様。
ReDigiは自社をあくまでも“単なる取引所”だと主張しているが、最近ではパートナー契約した作曲家へのライセンス還元サービスも開始。Capitol Recordsによる営業差し止め申請を裁判所が2月に却下したという勢いもあり、今後の裁判動向はまさに五分五分状態。現在、もっとも注目すべき企業の1つだ。
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