Appleは、米国で10月23日午前10時(日本時間で10月24日の午前2時)からメディア向けイベントを開催、7.9インチの小型タブレット「iPad mini」、CPUにA6Xを搭載する第4世代iPad(iPad with Retina Display)、Retina Displayを搭載した13インチのMacbook Pro、さらに薄くなったiMacなどを正式発表した。
CPUにA5を搭載するiPad miniは7.9インチで重さは308グラム(0.68lbs、Wi-Fiモデル)。画面解像度はiPad 2と同じ1024×768ドットでRetina Displayではなかったが、厚さは7.2ミリ。価格は、16GバイトのWi-Fiモデルで329ドルから(日本では2万8800円から)。
新たに発表されたハードウェアの詳細はPC USERなどの記事を楽しみにお待ちいただくとして、eBook USER的な関心はやはり電子書籍周りの話。
Apple謹製の電子書籍ビューワアプリ「iBooks」はバージョン3.0にアップデートを発表(同日からダウンロード可能になるとされたが、本稿執筆時点ではまだリリースされていない)。Appleはすでに、iBooksおよびiBookstoreでEPUB 3のサポートを発表しているが、EPUB 3のフルサポートではなかった。縦書きなど日本語組版については言わずもがなといった状況だったが、今回のデモでは、日本語の縦書きが披露されたほか、ページめくりではなくスクロール型表示のサポート、iBooks内からのソーシャル連携(任意の文字列をTwitterやFacebookなどに投稿)も行えるようになったことが明かされた。
また、事前の報道では、ブラジルなど新たに16カ国でiBookstoreの展開がリークされていたが、これに関する発表はなかった。もちろん日本での展開予定も未定。Googleが本格参入を果たし、Amazonもさすがにそろそろと思われる中、今回もAppleは国内の電子書籍市場に本格参入は果たさなかった。
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