Amazon、ハードウェア販売による利益をこれまでと同じく追求せず

Amazonにとって追い風なのはKindleの購入者が読書習慣を変える傾向にあるということだ。それ故に、端末の原価販売もいとわない。

» 2012年10月29日 08時00分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 Amazonがハードウェアを原価(あるいはそれ以下)で販売し、ユーザーがAmazon内の幅広いエコシステムからコンテンツ購入することで利益を出すというのはAmazonの筋金入りの戦略だった。だから、同社がKindle PaperwhiteとKindle Fire HDに関して同様の戦略を採用していることは驚きではない。

 「デバイス購入時ではなくデバイス利用時に利益を上げたい」と同社のCEO、ジェフ・ベゾス氏はBBCとのインタビューに答えて語っている。

 Amazonにとって追い風なのはKindleの購入者が読書習慣を変える傾向にあるということだ。「Kindle購入者は購入前と比べて4倍読書を行うということが分かっています」とベゾス氏は明かしたが、「Kindle購入者は紙書籍の購入も引き続き行なっています。Kindle所有者は4倍読書を行いますが、引き続き両タイプの書籍を購入し続けています」とも付け加えた。

 AmazonはPrimeサービスへの加入推進も図っている。Lending Libraryなどを始め数多くの特典をこのサービスに盛り込んでいるが、多様性に富んだ顧客の要求に応えるために、そしてKindleがより多くの市場を開拓していくためには必要なことだ。

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