6インチ2560x1600ピクセルを誇る高解像度ディスプレイ技術、開発中

1080pの5インチディスプレイを搭載するスマートフォンが急速に当たり前のものとなってきているが、6インチで2560x1600ピクセルの画面解像度を持つデバイスも間もなく登場しそうだ。

» 2013年06月24日 14時00分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 画面解像度をめぐる戦いが迫る中、1080pの5インチディスプレイを搭載するスマートフォンは急速に当たり前のものとなってきている。中堅スマートフォンメーカーでさえこれらのデバイスを安価に提供している。

 このゲームに参加する大手企業は競合との差別化を図る必要がある。現在、6インチのWQXGAモバイルLCDディスプレイが開発中で、その画面解像度は2560x1600ピクセル。ディスプレイサイズが大きいため画素密度は300ppiほどになるが、これは偶然にもGoogle Nexus 10に搭載されているのと同じピクセル数だ。

 それほどのピクセル数を6インチディスプレイに詰め込むために、ディスプレイメーカーは加熱処理の一部にレーザー加工を含む低気温ポリシリコン(LTPS)と呼ばれる技術に行き着き、これまでは不可能だった画素密度を実現した。同様に、LGは1インチ当たり500、もしくはそれ以上のピクセル数を持つディスプレイを開発しており、AH-IPS(Advanced High Perfomance-In Plane Switching)と呼ばれる技術により間もなく実現されるという。

 このゲームを主導する韓国企業のLGとSamsungだが、両企業とも、自社生産ラインは1080pパネルの需要を満たすために使用しているため、日本メーカーから500ppi以上のディスプレイを購買する予定だ。

 また、スマートフォンで起こるこうした動きがタブレット領域でも起こるのは時間の問題だ。現在、Nexus 10は330ppiと最高の画素密度を誇る唯一のタブレットで、第4世代iPadが264ppiでそれに続く。しかし、どんなデバイスであれ、メーカーが適切なレベルのバッテリーライフをどのように確保するかについては疑問が残る。ピクセル数が増えるとバッテリーの消費も多くなるが、デバイスをよりスリムに軽量にするため、大容量のバッテリーパックを搭載する余地はほとんどないからだ。仕様は素晴らしいがバッテリーライフは物足りないNexus 10がそれをよく証明している。1度充電すると10時間以上使える第4世代iPadがNexus 10より低解像度にもかかわらず人気があるのは不思議ではない。

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