子どもたちと過ごす時間が少しだけ増える夏休み。今年の夏は、いつもより尊敬されるお父さんになるべく、こんな本を手にとってみてはいかが?
夏休みも目前に迫っている。この時期になると、早起きしなくても良い分、子どもたちはほんの少しだけ遅くまで起きていて、お父さんと接する時間が増えるかもしれない。また、気候が安定し、気温も高くなるため、夜空を親子で見上げる機会も増えるだろう。
そんなタイミングをみすみす逃す手はない。今こそお父さんのいいとこ見せたい!
というわけで、「夏休みこそいいとこ見せたい見てみたい!」と題する特集の第1回目は理系男子・理男(さとお)と文系女子・文女(あやめ)がお父さんを応援するために、天文についての書籍をピックアップして紹介する。
お父さんとしては夏なんだから、子どもにいつもよりカッコいいとこ見せたいよね。
レジャー施設もいいけど、もっと自然についてや、宇宙についてのことで尊敬されたいっていうかさ。
うん、いいねぇ。星空のこととか意外に詳しかったりすると、いつも以上にカッコ良く見えて奥さんとしても、夫への頼り甲斐を感じちゃったりするかも。
うーん、それには、まずは星座が分からないとだね。
そうね。でもあんまり難しい本はダメよ。夜空を見上げて「あれが白鳥座だよ」って、さらっと言えるようなのがいいね。
だったら……この本で決まりじゃない? 表紙が星座早見盤になってるんだ。
表紙が早見盤に? しかもその星が暗闇で光るの? すごい! 紙の本なのに。
まあ、夜光塗料だからね。中身は星座の解説になってるけど、これも表紙と同じく夜光塗料で光るんだ。
うわぁ。星座の物語もあるし、縦書きなのが読みやすくていいな。ふりがなも振ってあるから、小学校低学年くらいでも読めちゃうね。
ページは季節ごとに分けられてるから、夏休みが終わってもずっと使えるよ。
へぇ〜。春夏秋冬に分かれていて、折りたたまれている大きな紙4枚で構成されているていうのがすごいね。
18年前の本なのにまだ売れ続けてるのもうなづけるね。
そんなに前から出ていたんだ。……あ、これ、すごくいい!
イラストで描かれた電球の数で、1等星とか2等星を表しているなんて斬新ね。そうか、1等星って、2等星の倍の明るさなんだぁ。6等星は……へぇ〜、判りやすいな。
厚い透明ビニールカバーが掛かっててるから、夜露や暗闇で落としても泥汚れの心配もなし!
家族旅行でキャンプとか、田舎に持っていく時にもいいね。
そういう家族みんなで過ごすときにうんちく語れたらカッコいいよな〜
うんちくなら、やっぱりこの本でしょ。右に縦書き文章、左に図や絵で解説。
うん、これなら理系でも文系でも大丈夫だね。
開いてみて、目次だけでもワクワクするよね。「月にうさぎが見えるわけ」とか「第二の地球候補 火星」「銀河の群れ 銀河の集団」とか、読んでみたくならない?
そうだね。ああ、こんな写真あるんだ。「水の流れた跡」。美しいねぇ。いつまで見ていても飽きないね。
そうだね。「どうして今は水が無くなっちゃったんだろう」「もしかしたら生命体がいたのかな」って、もう、知的好奇心が刺激されまくり(笑)。地球になぜ季節があるか、月にうさぎが見えるワケとかも説明されているんだよ。
もっと壮大なところでは地球46億年の歴史や、超新星爆発か。興味わいてくるね。
それに、全国の星祭り情報とか天文台情報、宇宙と関係のある遺跡情報まで載せているのよ。この本は、うんちくだけじゃなく、お出かけにも役に立つんじゃない?
うん、あまり知られていないけど、天文台って結構あちこちにあって、一般開放もしてるんだよ。
特に夏休み時期は、子ども向けに特別プログラムを組んでいるところも多いから自由研究を兼ねての家族旅行なんてのも、いいかもね。
これは結構読みごたえがあって、いろいろな楽しみ方ができるね。
ロケット開発の歴史や、宇宙について書かれた文献についての記事もあるから、インドア派の人も楽しめるかな。ほら、この文献なんかあなた、文系だからよく知ってるでしょ?
あら、枕草子について書いてある……! まさか宇宙の本でお目にかかるとは(笑)。この本がキッカケで、いろいろなところに興味がわいちゃうね。
5歳から天文にはまって今に至る。高校時代には天体望遠鏡を自作し専門誌にも取り上げられた。世界22カ国、3万人のユーザーに使われているプラネタリウムソフト「SUPER STAR」を1人で開発。天文台や観測所、ペンションなどへの導入実績がある。
2009年のトカラ皆既日食では離島に滞在し、観光客向けの日食セミナーを開催。筋金入りの理系人間。
星座物語や神話が大好きで、毎日のように図書室に通っては空想旅行をしていた小学生時代。教育番組で放送された宇宙の神秘に魅せられ、理数は苦手ながら地学に関しては得意分野だったという文系の宙(そら)ガール。
宮澤賢治氏の『銀河鉄道の夜』がお気に入りで、気が付くと作品内でのテーマとなっている〈本当のしあわせ〉について考え続けている。数式や公式は記憶にさえも残らない、超文系人間。
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