BOOK☆WALKERで販売している電子書籍は、PC(Windows・Macintosh)、Android端末、iOS端末(iPhone・iPod touch・iPad)で読むことができます。それぞれ、専用アプリ(無料)のインストールと、そのアプリからのログインが必要です。1つのアカウントで最大7台まで端末登録できます。多くの電子書店が最大5台という制限をしているのに比べると、比較的自由度が高いです。
アプリにログインすると自動的に端末登録され、[一覧]を表示するとクラウド上に格納されている購入済みコンテンツが確認できます。端末へダウンロードすれば、ネットワークの接続がなくても読むことができます。
ダウンロードした書籍は[本棚]に入れて整理整頓をしたり、本棚のデザインを変える(きせかえ本棚)こともできます。本棚デザインは無償・有償・購入特典・ポイント交換などで入手できます。シリーズに合わせたデザインが用意されている場合もあるので、コレクターには嬉しいところです(☆+0.5)
前回調査時にはなかった機能として、「しおり自動同期」「付箋自動同期」「書籍一覧の自動更新」設定をオンにしていると、最後に読んだ位置、しおり、書籍一覧が他の端末と自動的に同期されるようになりました。本棚の名称や並び順、本棚デザインなどは、手動による[本棚の保存]と[本棚の復元]に対応しています。端末ごとに異なる本棚にもできれば、統一することもできます。
なお、本棚や一覧で書影の右下に赤い!マークがある場合は、購入時より新しい版が出ていることを意味しています。ダウンロード済みの本でも、読むには更新が必要です。
Android向けの専用アプリ「BOOK☆WALKER -電子書籍-」は、Google Playから無料でダウンロードできます。前述のとおり、Kindle FireなどのGooglePlayに非対応のAndroid端末は、試験施行で配布されているapkファイルをダウンロードし、「提供元不明のアプリのインストールを許可する」設定にすることで利用可能となります。なお、ビューワは前回の調査後に全面リニューアルされ、配信コンテンツはEPUBに統一されています。
このビューワアプリからは、フォントサイズ変更、画面の明るさ調整、ページめくりアニメーション効果の有無、音量ボタンでページ送りをするかどうか、見開き表示次の中央線表示/非表示、画面の回転禁止と許可、ステータスバーの常時表示/非表示、タップ領域調整ができます。見開きページのイラストが、左右に切れ目なくスクロールして表示できる(ただし一部の作品に限る)というのが特徴的です。以前はなかった付箋機能も、最大100個まで利用できるようになっています。
読み終わった画面から、SNSへ共有したり、続巻をそのまま続けて読んだり、関連書籍の購入(ストアへ移動)ができるのは便利です。
iOS向けの専用アプリ「BOOK WALKER (電子書籍)」は、App Storeから無料でダウンロードできます。機能的にはAndroidアプリとほぼ変わりません。
「BOOK☆WALKER Viewer for PC」を利用するには、「Adobe AIR」バージョン3.5以降のインストールが必要です。PCビューワはまだβ版で、Microsoft Windows 8、7、Vista、XP、Mac OS X 10.6以降に対応していますが、Windows 8、XPは動作未保証となっています。また、きせかえ本棚には未対応です。スクリーンショットが撮れないため詳細は割愛しますが、文字の大きさ変更や付箋機能は実装されています。
他店のビューワで採用されていることの多い、フォントの種類・行間・文字間・余白・文字色・背景色・組方向の変更や、ルビ表示の有無、全文検索、マーカー・メモ・辞書といった機能には対応していません。文章の一部を引用してSNSへ投稿、といった使い方もできません。「読む」ことに特化したシンプルなビューワとなっています(☆-0.5)
評点:☆3.0
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