AmazonとAudible、Whispersync for Voice対応の電子書籍数を倍増

オーディオブックと電子書籍の連携を深めるAmazonとAudibleの取り組みは、読書の未来の1つといってもよいかもしれない

» 2013年10月21日 17時00分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader

 AmazonとAudibleはKindleタブレットすべてに搭載され将来性豊かな「Whispersync for Voice」技術の改良を公表した。その神髄は、ある作品のオーディオブックと電子書籍の両方を購入した場合、両者間でのデータ同期を提供する点にある。例えば、夜、電子書籍を読んで、朝の通勤時間中にオーディオブックを聴き始めると、電子書籍で読み進めたところから聴き始めることができるというものだ。またこれに合わせ、Whispersync for Voiceと新たなMatchmaker機能に対応する書籍・オーディオブックの数が倍増することも見逃せない。

 Audibleの新Matchmaker機能は、Kindleユーザーライブラリー内のWhispersync for Voiceに対応するすべての作品をスキャンし、ユーザーはこれらの書籍にワンクリックでナレーションを追加することができるというもの。購買プロセスも簡素化され、ユーザーはWhispersync for Voice対応のKindleタイトルに音声データをワンクリックで追加できる。入手可能なWhispersync for Voiceタイトルは現在3000を超え、その数は日々増え続けている。これは読者により幅広い選択肢と書籍体験のコントロールを提供するものだ。

 「Whispersync for Voiceのユーザーはこのイノベーションがユーザーの生活を変化させたことに驚嘆しつづけています」とAudibleの創設者でCEOのドナルド・カッツ氏。「一部のユーザーはこの機能を非常に気に入っていて、Whispersync for Voice対応の書籍だけを購入するほどです。通勤中・サッカーの試合へ向かう途中・車での旅の途中・エクササイズ中・夕飯の仕度中など、Whispersync for Voiceを利用すれば、ユーザーは文字を追うことなく本を楽しめるので、活動的な1日を通して素晴らしいストーリーを継続できます。これこそが読書の未来です」。

 Whispersync for Voice対応作品はすでに100万ダウンロードを超え、New York Timesベストセラーの70%がこの機能をサポートしている。Audibleの全タイトルはプロがナレーションを行なっている。最近、Audible向けのオーディオブックを演じた有名人にはコリン・ファース、ニコール・キッドマン、ケート・ウィンスレット、アン・ハサウェイ、ダスティン・ホフマン、サミュエル・L・ジャクソン、アネット・ベニング、クレア・デーンズ、ダイアン・キートン、ジェーク・ギレンホール、メグ・ライアン、ヒラリー・スワンク、ジェニファー・コネリー、スーザン・サランドンなどがいる。

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