夢のような『魔法幼女と暮らしはじめました。』生活?

落ちこぼれの退魔師が出会った不思議な幼女は魔法少女に夢中になり……? 魔法少女と退魔師、両方が活躍する物語を紹介します。

» 2013年12月03日 11時15分 公開
[ラノコミどっとこむ]
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 皆さん、魔法少女は好きですか? まどマギの映画は大人気のようです。わたしももちろん見に行きましたよ。

 今回はそんな魔法少女、ではなく魔法幼女と暮らしちゃう物語『魔法幼女と暮らしはじめました。』(電撃文庫)です。

魔法幼女誕生!

 「鼓矢雪兎(つづみやゆきと)」は落ちこぼれの退魔師だった。

 ある日、コンビニに寄った帰りふと公園のベンチに座ったところ、いきなり薄手の浴衣一枚の幼女が現れた。雪兎は持っていたお菓子に飛びつくその幼女をいろいろ思案するも放っておくこともできずに自宅まで連れ帰ることに。

夢のような『魔法幼女と暮らしはじめました。』生活?

 カタコトの日本語しか話せないこの幼女、服の脱ぎ方やお風呂の入り方も知らないまるで赤ん坊のような不思議な子だった。

 この不思議な子、なごみは雪兎と服を買いにいった際に出会った先輩「神埼桃梨(かんざきとうり)」からもらったDVD「魔法少女きよみ☆タマエ」に夢中になってしまう。変身ポーズや台詞をまねしたり、何度も何度も見続けていた。まるでいままで何も見たことがなかったかのように。

 そんな中、退魔師であり幼なじみの「朱鷺ノ原蒼唯(ときのはらあおい)」に退魔師としてのお努めに誘われる。雪兎自身は落ちこぼれでほとんど退魔師としての力を発揮することができない。当然それを知っていてのことだ。

 なんでも、町で異変が起きているらしく「歪(ゆがみ)」といわれるモノが大量に出現しているということだ。数が多く、異変の原因も分からないので少しでも人手が欲しいというのが理由だそうだ。

 理由が理由なので雪兎はその申し出を承諾する。

 一方なごみは桃梨に作ってもらった魔法少女の衣装を着て大満足。「まほうしょうじょなごみ!」と叫びとてもお気に入りの様子。おもちゃではあるが光と音の出る変身ステッキも持ち、さながら魔法少女そのもの。

 そんななごみがはしゃぎすぎて眠っている中、蒼唯からの緊急連絡が入り、切羽詰った様子の蒼唯の声に雪兎はタクシーを使い駆けつける! そこで見たものは、魔法少女なごみの活躍はどうなるのか! 続きは本編でお楽しみください。

 この作品は魔法少女と退魔師を組み合わせたお話になってます。魔法少女といえばきらきら光って変身して悪いものを退治して、というのがイメージとして出てくるのではないでしょうか。一方退魔師といえば鬼とかの式神と呼ばれるものを使役し妖怪なんかを退治する、というイメージでしょうか。

 似てますよね。ぱっと聞くとそうでもないように聞こえますが、言葉にしてみると意外と似てるように思います。そんな似たものを2つ合わせたこの作品、現代的な陰陽師のような感じでとても面白いですよ。

(評:ラノコミどっとこむ編集部/せふぃ)

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