システム技術研究所が1989年に試作したものです。
KindleやKobo、ソニーのReaderなど電子書籍の専用端末。毎年のように新製品が登場していますが、1980年代に試作された専用端末の映像がYoutubeに公開され、ちょっとした話題になっています。
公開されたのは、システム技術研究所が1989年に試作した「電子ブック1号機」。色合いが時代を感じさせるモノクロ液晶パネルを2枚用い、見開き型の端末として試作されたものです。
本体サイズが186(幅、片側)×280(奥行き)×54(高さ)ミリ、重さは2700グラムの重量級。ストレージに相当するのは、当時ソニーが一部製品で採用していた2インチのフロッピーディスク(FD)で、単3電池6本またはAC電源で動作するものだったようです。
米国特許も取得したものの、1990年代末に権利を放棄。見開き2面型の専用端末としては、後の2004年、松下電器産業(現:パナソニック)がリリースした「ΣBook」の登場まで待つことになります。
電子書籍端末の変遷をさらに知りたい方は、古今東西の電子書籍端末を紹介した「電子書籍端末ショーケース」もご覧ください。
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